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元々、本厚木でもハイライトはたくさんやっていたのですが、外国人風とかバレイヤージュ、ギャルっぽい感じなど、太めにしっかり筋を入れるタイプのデザインが多かったんです。でも銀座に来て、そういうデザインを好むお客様はあまりいないのでは?でも単価も上げたいし、僕自身もデザインカラーを楽しみたいという思いもあり、細く入れることを考えてみました。まずウィッグで細いハイライトデザインをつくったり、その上から色をかぶせて目立ちすぎないようにしたり…。その練習をしていくうちに、お客様から「銀座にはブリーチでハイライトを入れてくれる美容室があまりないのよね」という声を聞き、それなら僕がやってみよう、結構いいんじゃないか、ということになったんです。お客様はゼロからのスタートでしたが、ハイライトでたくさんのお客様に来ていただくようになり、わりと早いうちに結果が出ました。
今は「インナーカラー」というワードが検索ワードの上位に入っているので、お店全体でインナーカラーを推しています。耳周りに入れるイヤリングカラーや、結んだ時に見えるハチ下に入れるカラーなどが人気です。カラー比率が約70%で、そのうち約50%の方がデザインでカラーをされているのですが、それによって客単価もアップしました。
僕はカウンセリングを大事にしているので、ブリーチのメリット・デメリットをしっかり伝えて理解していただき、その上でこの色にしたい、それなら時間もこれくらい必要です、という情報の擦り合わせを徹底して行っています。インナーカラーを入れる場所にもこだわっていて、1cm違うだけで全然印象が変わりますから、上からかぶせる髪も考えながらうまく引き算をするように心がけています。ブリーチというと、すぐ色が抜けるとか髪が傷む、派手に見えるというイメージを持たれることもありますが、最後にお客様が残念な気持ちにならないようカウンセリングには力を入れています。
「今まで出せなかった色が出せた」「友達や旦那さんからすごくきれいな色だねと言ってもらえた」「ブリーチしているのに全然傷んでないね」などのお声をいただいています。
もっとツヤが出るブリーチを追求したいと思っています。また、作業効率もアップさせたいですね。ブリーチは結構、時間がかかるものなので、お客様を疲れさせないようもっと早く、うまくできないだろうかと日々、研究しています。
常に新しい情報が発信されているので、常にオンラインセミナーなどで勉強しています。サロンワーク後にウィッグで色々なブリーチ剤を試して研究することもよくあります。その時間が結構楽しかったりするんですよね。ブリーチがすごくうまい人に「初めまして」とDMを送り、直接お会いして質問することもあります。
カラーチームをつくって週に1回集まり、ディスカッションをしています。また、毛束見本を120~130通りくらいつくり、たとえばブリーチをした時のアンダー16レベルの毛束ではどう発色するか?などを検証し、勉強しています。前の銀座のお店につくった毛束を全部置いてきてしまったので、またつくらなければと思っています。他にもウィッグを使って実際にブリーチを行い、ダメージをさせないでどこまでできるかなど、様々な勉強をしています。以前は僕がリーダーとして活動していましたが、店長になってからは後輩にそれを任せているので、僕は相談役のような感じです。それによってスタッフとコミュニケーションも増えました。
もちろんです!僕は1回1回、レシピをノートに必ず書いていて、銀座店に異動になってから12冊目に突入しました。そのノートがあればお客様から「前回のカラーで」とオーダーされてもすぐに対応できますし、バックヤードに置いてあるのでスタッフは誰でもいつでも見ることができ、どんどんマネして別のお客様にも提案してほしいと思っています。僕のやり方を見て、後輩がみんな同じことをやり始めたので、バックヤードがノートだらけです(笑)。
個人的にはもっとカラーがうまくなりたいと思っています。サロンとしては100%後輩が満足できる教育システムをつくることと、スタッフを倍増させて銀座エリアにもう2店舗出店できたらと考えています。ブリーチがうまい、ショートがうまい、など、技術特化型のサロンをつくり、僕自身は全頭ブリーチよりもデザインカラーとしてのブリーチが得意な美容師というのをもっと強く打ち出したいです。
基本的に寝るのがもったいないと思うタイプなんです。人間に平等に与えられているのは時間。ゆっくり寝て過ごすのもいいですが、起きている時間を大切にしたいんです。なので朝はパッと起きてすぐ何か行動しなければ、という気持ちになります。二度寝よりも行動で時間を使いたいと思っています。
街中で気づかないうちに色々な人が自分を見ているかもしれないですし、スタッフにもだらしない姿は見せられません。銀座に電車が着いてドアが開いた瞬間に自分のやる気スイッチをONにして「よし、今日もがんばろう」という気持ちをつくります。主役意識を持ってサロンに向かって歩き出すのが日課です。
僕が小さい声で「おはようございます…」と言うと、体調が悪いのではないか?など、周りの人に気を遣わせてしまいます。だるいから声が小さいというのはNG。スタッフに対してしっかり挨拶できなければお客様にも挨拶できません。そこはスタッフにも徹底して教育しています。
『charm』という店名を決める時も、みんなで案を出し合って決めましたし、最近は若いスタッフがやりたかったブリーチワークなどの相談に乗ることも多く、仕事を通してコミュニケーションが増えました。色々なことについてスタッフとたくさん話をすることをとても大事にしています。
体力づくりとして約10km走っています。走れない時はYouTubeのトレーニング動画を見て家で鍛えています。夜来店したお客様に疲れた姿をお見せしたくないんです。昨年春の自粛期間中はサロンも休業して時間があったので、渋谷からスカイツリーまで走ったりして、2カ月で500km走りました(笑)。
毎日情報を収集しないと置いていかれる時代。年齢を重ねると勉強しなくなる美容師さんも多く、自分の成功事例で頭が固まりがちです。まだそのカット、カラーしているの?という古い美容師にならないよう、オンラインサロンに4つ入ってセミナーを見たり、本を読んだりして自分をアップデートしています。
思ったら動かないと時間は待ってくれません。思い立った時に勉強する、後輩の仕事が気になった時にすぐに注意する…など、常にリアルタイムで行動したいと思っています。たまに行動に移すのが早すぎて空回りすることもありますが(笑)、あとでやろうという考えは持たないようにしています。
本厚木は地域密着型サロンでしたので紹介客がメインだったのですが、銀座は地域密着型ではないのでInstagramで集客することにしました。異動した時点(2016年)ではまだ今ほどInstagramが当たり前にはなっておらず、僕自身もどう集客に活かせばいいのかはっきりとは掴み切れていませんでしたが、たまたまInstagramをうまく活用して集客に成功している方と知り合い、横列・縦列を考えた投稿をすることや、ハッシュタグの付け方などを教えていただき、その通りにやってみたら一気にフォロワーが増えたんです。