大人にキレイと未知を from mm
2020/09/07
大人の女性の本音に寄り添い、ケアとスタイリングを同時に適えるケアスタイリングブランド「mm(ミリ)」は、2018年11月デビューから徐々にアイテムが増え、全8アイテムとなりました。そこで開発に携わったCocoonのキッカワミワさんに、「mm(ミリ)」の良さやお客様へのアプローチの仕方などを改めて取材。最後に、作品撮りへの熱い想いを伺いました。
――発売から約2年。「mm(ミリ)」のいちばんの良さは何でしょうか。
元々、立ち上げ当初から「女性に手に取ってもらいやすい」「バッグの中にあっても違和感がない」「部屋の中にあったらテンションが上がる」「香りに癒される」などをベースにブランディングしたのですが、デザインも可愛いですし内容成分もいいので、女性のライフスタイルに溶け込みやすいブランドになったなと実感しています。実際に手に取ったお客様からそのようなお声を聞くことも多いです。
――「mm(ミリ)」のアピールポイントを教えてください。
今はハードにスタイリングをする時代ではなく、オーガニックのものやお肌にやさしいものがフォーカスされている時代。ですのでお客様におすすめする際は、お肌についてもやさしいですよ、とか、安心・安全というところがポイントです。「mm(ミリ)」はべタベタせず使用感もすごくいいので、日々、猛プッシュしています(笑)。また、天然由来成分90%以上配合ということもお客様の心をグッと掴むポイントで、私がいちばん推したいことです。
――おすすめするタイミングは?
フォームは、クセを生かしたい、パーマをきれいに出したいという方に、カウンセリング時に「寝起きにフォームをつけるだけでいいんですよ」とお話しておいて、「え?フォームって固まるやつですよね…?」とお客様とフォームの話を交わして、カットをしている時もに「固まらないフォームがありまして…」とお話して、最後に仕上げで「mm(ミリ)」のフォームを使って体感してもらうことが多いですね。クリームやオイルは乾かす前につけるので、効果効能について必ずご説明し、「mm(ミリ)」の良さをお伝えしています。「オイルは揮発性の油を使っているので乾くのが速くなりますよ」とか。お客様が求める質感に対して、どれが最適かを想像しながらおすすめするようにしています。8アイテムそれぞれ良いところが違うので、お客様のヘアスタイルやなりたい質感に合わせてセレクトしています!
――キッカワさんの”推しミリ”は?
私はフォームの開発担当でしたので、やはりトリートメントフォームとワックスフォームです。特にトリートメントフォームがおすすめで、多くの方にお買い求めいただいています!ワックスフォームはショートの方やパーマの方におすすめで、操作性を求める方には最適です。トリートメントフォームはショート~ロング、クセを生かしたい方、軟毛でも硬毛でも使いやすいので、幅広くおすすめできます。つけたお客様からは「クセがきれいに生きるし、固まらない!」と驚かれます。使用感も軽くてなじませやすいので使いやすく、リピーターも多いです。ボトルも可愛いので、実際に触ってみて購入される方も多くいらっしゃいます。
――8アイテムの中での売れ筋はどれですか?
トリートメントフォームとクリームバターが断トツです!バターとオイルがその次に多くて、両方を混ぜて使う方が多いです。オイルモイストもウェットな質感を作るのにすごくいいので、2アイテム購入される方も多いです!
――30~40代のリアル大人世代にも好評ですか。
大好評です!かなり大人女性の心をわし掴みにしていると思います。わかりやすい物を求めていた20代の頃とは違い、30代以降は色々と気にすることが変わっていくタイミング。髪にいい、安心なものが「mm(ミリ)」にはたくさん入っているので、大人世代にとても支持されています。バターはこの世代の方たちにはあまり浸透していないアイテムでしたが、「手の体温で溶けるんですよ」「ハンドクリームとしてもOKです!」とご説明すると「ほ~!使ってみようかしら!」と言ってくださいます。
――2019年、何度も「ミリ活」の講師として全国に行かれましたが、感想をお聞かせください。
たくさんのことに気づかせていただきました。全国の美容師さんとコミュニケーションを取ることで、今悩んでいること、「mm(ミリ)」の新しい使い方、こういう物がほしい、こんなお客様がいた、お店でこんな取り組みをしている…など、新しい情報やリアルな声をお互いに得ることができたのではないかと思います。今もインスタでつながっていて、メッセージをもらったり、「お店でミリ活しました」と聞いたりすると本当にうれしいですし、やってよかったなと思います。何より「mm(ミリ)」を知っていただき、喜んでもらえたことがうれしかったです。普通のセミナーだとどうしても一方通行になりがちですが、モデルさんの髪を触ってもらったり、開発に携わったからこそ言える色々な熱い想いを細かくお伝えすることができました。「ミリ活」は新しい形の交流会だと思います。一緒に来てくれたアシスタントたちにとっても、成長の場になりました。
――最後に。キッカワさんはクリエイティブ活動や作品撮りもたくさんされていますが、サロンワークとはどう両立していますか。
サロンワークとクリエイティブは、実はそんなに変わらないと思っています。コロナの影響でコンテストも減ってしまった今、自分に何ができるか?を考え、時間が空いた時に作品撮りをしてインスタで発信しています。サロンワークもクリエイティブも「形」を大事にする点では同じで、サロンワークに”世界観”をプラスするのがクリエイティブ。基本はそれほど変わらないのですが、色や背景、トーンを変えたりはします。「こういうのを作りたい」をベースに、自分が苦手なものに挑戦することも結構あります。苦手なものって、実は食わず嫌い的なことが多いんですよね。やってみると意外とそうではなかったり、思い込みが自分の中にあることに気づくこともできました。サロンワークで「ちょっと苦手かも」という時も、「自分の思い込みだろう」と思えたり。クリエイティブは、サロンワークにとてもつながるんです。
――なるほど。デザインの幅が広がることにもつながりそうですね。
そうなんです。たとえばショートにすると顔が大きく見えるとか、短くしたくないというお客様もいますが、それは「思い込んでいたんだ」と、少しずつ似合わないと思っていることから幅を広げてヘアスタイルを楽しんでもらうことが、美容師である自分にできることだと思っています。それは作品撮りとかクリエイティブをやりながら気づいたことです。師匠のVANはクリエイティブを必ずやりなさいとは言いませんが、やっておいたほうが引き出しが多くなるよねと。私自身も、クリエイティブをやる・やらないは個人の自由だけれど、やっていると作品を作る過程で気づくことがたくさんありますから、美容師としての幅は広がるのではないかと思っています。
まさに「mm(ミリ)」の伝道師、キッカワさん。作品撮りにかける想いもすばらしかったです!
関連キーワード