田母神 佳祐
2023/09/13
こんにちは。吉祥寺の美容室Aboveのスタイリスト田母神(たぼがみ)です。
さて、今回のテーマは「髪色のレベル(明るさ)について」です。ヘアカラーをするときによく聞く「レベル」や「トーン」という言葉。正直よくわからない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、「レベル」や「トーン」の意味と、ヘアカラーの明るさについて現役美容師の僕が詳しく解説します。
ヘアカラーのレベルとは髪色の明るさを表す指標のことです。トーンもほぼ同じ意味で使われます。
ほとんどの美容室にはレベルがひと目でわかるレベルスケールが用意されています。
レベルスケールはそれぞれ明るさの違う毛束に数字が振られたもので、数字が髪色の明るさを表しています。数字が小さいほど髪色が暗く、大きいほど明るくなります。
このようにレベルスケールを頭に乗せてみると、髪色がどのくらいの明るさなのかがわかります。こちらは9~10レベルくらいですね。
お仕事の関係で髪色の明るさに制限がある方もいると思います。
銀行や航空会社、ホテルなど人と接することが多く、信頼や安心感を大切にする企業では少し暗めの基準を設けているところも多いようです。「カラーはしてもOKだけどあまり明るいのはダメだよ」という感じですね。
ヘアカラーの規定がある職場では、7レベルを基準としていることが多いようです。
多くの日本人のように生まれつき黒髪の人の地毛の明るさは4~5レベルといわれているので、7レベルは地毛よりもやや明るい髪色です。
それではヘアカラーのレベルごとの特徴を見ていきましょう。学校やお仕事の規定などで髪色の明るさに制限がある方は、ヘアカラーをオーダーをする際の参考にしてみてください。
引用元:カラログ
先ほど書いたように多くの日本人の地毛の明るさは4~5レベルといわれているので、4~5レベルは地毛くらいの明るさです。3レベル以下になると青みが入った黒でかなりのダークトーンとなります。
引用元:カラログ
地毛よりもやや明るいミディアムトーン。髪色の規定が設けられている企業で基準とされることが多い明るさです。このレベル内でオーダーすると、ナチュラルなカラーが楽しめます。
引用元:カラログ
パッと見で「明るい」と感じるほどの明るさです。11レベルを超えると日本人に多い赤みがなくなり、黄色みを感じられるようになります。
髪質にもよりますがブリーチ剤を使用せず、ヘアカラー剤のみで出せる明るさとなります。
引用元:カラログ
ブリーチ剤を使用しないとなかなか出せない明るさです。絶妙なニュアンスカラーや鮮やかなカラー、透明感を出したい場合などにはこのくらいの明るさが必要になってきます。
美容室で髪色の明るさをオーダーする際に注意しておきたいことがあります。それは髪質です。
同じ明るさの薬剤を使用しても髪質によっては思ったよりも明るく染まったり、暗く染まったりする場合があるのです。髪が細い方は明るく、太い方は暗く染まる傾向があります。
そのため希望の明るさにするには、ただレベルの数字を見るだけではなく、ご自身の髪質をふまえて美容師と相談しながら明るさを決めることをおすすめします。
最後に、就職や転職などで髪の明るさを7レベル程度に戻さなければいけなくなった場合のリアルを紹介します。
こちらが染める前の状態。ブリーチもされていてかなりのハイトーンです。これを一気に7レベルまで暗くしていきます。
カラーはベースはブラウン、アクセントに濃厚なブルーを入れます。
仕上がりがこちら。これがリアルな7レベルカラーです!
日本人の平均的な地毛よりほんのり明るく、それでいて上品に仕上がりました。イメージを大切にする企業がこの基準を採用するのもうなづけますね。
光の当たり方や室内で見るか屋外で見るかなどで見え方は異なるので、この限りではありませんが、ぜひ参考にしてみてください。
それではステキなカラーライフを…!
Above ~ the beauty island 吉祥寺店
田母神 佳祐