木村直人
2016/05/02
airの木村です。
スマホの画面を見過ぎて目がおかしくなっています。
たまにはベクトル戻していかないとですね。
さて…
最近…
という「ヘアスタイルビジュアル写真」がこの三次元においては現実味がなさすぎるなー。と感じています。
例えば現実的なのは…
こんなんとか…
こんなんとかは非常に現実的です。
なんですが…
(自分の作品です。)
こんなんとかってなると非常に…
なおかつ…
もちろん憧れのヘアカラーで、とてもキレイです。
現実できたらそれはもう凄まじくクオリティ高いものになります。
現実的にできなくはないのですが、それをやるにはかなりハードルが高く…
でないと厳しいものがほとんどです。
ダメージも伴いおまけに落ちた後はかなり明るくなりキンキンになりやすいものです。
実際、来店なさる方々は元々もっている色が「簡単にそこに行き着けるものではありません。」
近年の写真技術は目覚ましいもので、質感も色味もキレーにでますし、色合いをコントロールできます。
よって…
という事を頭に入れておいた方が賢明でしょう。
出来るだけ近づける努力をしています。
そして、ダメージレスでニーズに合うものが作れるよう試行錯誤しています。
ですが「現実的には難しい」(その人のライフスタイルや仕事なども考慮すると。予算も時間もダメージも。)です。正直。
雰囲気だけ伝え、「近づける」事は出来るかもしれませんが現行発売されているカラー剤でリアルにその色をそのまま出すにはスペック不足だと思います。
こういう事をいうのはなんなんですが、まんまそれが表現出来るとは思っておかない方がよいかもしれません。
なんてご意見もあるかもですが、もちろんそれもあるかもしれませんし、更に高めていく所存ではありますが、「非現実的である」とちゃんと言ってあげておくことの方が優しいと思ってしまう僕がいます。
「写真で表現する」というのがスタンダードになっている今日。
「もっと可愛く見える様に」
と皆必死で試行錯誤し、見せ方は劇的に進化してきています。
そして今度はその逆に…
「このカラーにならない!」
と、美容室に対して悩みを増やしているケースも増えてきているのでは?なんて懸念もしています。
自分もそういった非現実的なヘアカラーの見え方をするヘアスタイルを量産しているのではないか?
今後思うことはもっとリアリティのある中でのクオリティを追いかけていかなければならないのではないか?
そんな自問をしています。
air/ LOVEST
木村直人