平井智章
2020/05/12
こんにちは。
タイでサロン経営している平井です。
コロナ渦で世界中が大変なことになっていますね。
今回はバンコクの状況をお伝えしたいと思います。
バンコクは3/22に突然営業停止命令が出ました。
それまでコロナに感染した人数は世界で見たら多い方だったと思います。
3/18にマッサージ店やカラオケ(キャバクラ)、バーなどが最初に営業停止になりました。
その中に美容院は含まれていなかったので、正直安堵していたのですが3/21(土)の夕方に突然明日からの営業停止命令が政府より降りました。
タイは軍による暫定政治からそのままなので、突然でした。
もちろん次の日は日曜日。
日本と同じで3月は忙しい月なので急遽、お客様へのキャンセルの対応に追われました。
最初は4/12までの営業停止だったので、そのつもりで動いていましたが世界的にコロナが大流行するのに比例し、営業停止期間も伸びました。
本当に全てが突然で準備期間もなく、いろいろな噂も広がりいつ営業開始できるのかわからない状態。
出張サービスも考えましたが、自分だけでなく他の方に迷惑もかかる可能性もあり、断念。
さりげなく営業をしようとも思いましたが、厳しい状況なのはみんな同じ。
「自分だけ良ければいい」というのも嫌ですし、タイ政府が考えて出した決断なのできっちり従うことにしました。
今となっては自分のサロンは自分で守らないといけませんが、しっかりと政府の決まりを守り営業の再開を果たすことができ、後ろめたい気持ちが全くなくこれから来店されるお客様を綺麗にしたい!という気持ちでいっぱいです。
結果5/3からの営業再開。
しっかりと除菌です。
実に約45日ぶりにサロンを開けることができました。
ただし条件付きで、当分の間カットとシャンプーのみの営業です。
それから日本も同じだと思いますが、来店時に手洗いと検温。
お客様の距離は2mを確保。
2時間ごとに掃除、などがあります。
それでもスタッフと会えて、お客様とも会えて本当に幸せを感じます。
1ヶ月以上髪の毛を切らないというのは美容師人生でありませんでした。
ハサミを開閉するたびに、このハサミの「音」に癒しを感じます。
当たり前の日常が突然奪われ、非日常になる。
その非日常もいつしか日常に変わる。
変わる前の日常が本当に「ありがたいこと」だったとつくづく感じました。
僕たち美容師は直接お客様と接し、「ありがとう」という言葉と「笑顔」をいただける仕事。
仕事だけどこんなに幸せを感じる仕事は少ないと本当に思いました。
まだ通常営業には戻りませんが、今 お客様がサロンに足を運んでいただけることが本当に幸せ。
この気持ちは忘れないようにしようと思います。