樋口祐次郎
2019/12/20
美容師さんのカラー技術でいうと永遠のテーマというか、
ブリーチカラーの中でもホワイトやシルバー系美容師歴があってもなかなか難しいカテゴリーの技術なんじゃないかと思います。
まずは今回の施術例↓
Before
履歴はなんと白髪染め…
明るめではあるものの、ブリーチカラーをよくやっている方ならなんとなくこの難しさがわかると思います。
そして、トップと前髪の髪はエイジングの細毛なのでブリーチに耐えられるかどうかも心配です。
今回は最低でもブリーチ2回は必要なので、髪の体力を残す為にプレックス剤を使ったブリーチにしました。
ブリーチ1回目
塗布終了してから20分放置。
2回目もしっかり20分放置。
今回はあまり髪に負担をかけたくなかったので、加温はせずエアコンの温度を上げて室温を下げないように注意してみました。
※ブリーチの塗布量にムラがあると発色にかなり差がでるのでコーミングなどでトップ付近や毛先のブリーチを剥ぎ取ってしまわないように気をつけてください。
シャンプーはカラーシャンプーで。(ムラサキシャンプーなど)
ここでしっかりブリーチ剤を洗い落とす事と、ムラサキシャンプーを揉み込んで黄ばみなるべく取る事で仕上がりが変わります。
シャンプー後
かなり薄いイエローになりましたね!
ほんとならもう一回くらいブリーチしたいところなんですが、髪の体力を考えるとこれ以上は髪がちぎれたり、ホームケアが大変になりそうなので、
この状態からホワイトの薬剤を塗布していきます。
(サイドとバックは白髪を染めてます)
と、ここから先は塗布時間と放置時間もかなり繊細にみながらやったので写真撮るの忘れました…
塗布から流す所まで15分〜20分くらい。
仕上がり
サイドの毛先は下の白髪染め部分と重なってるのでシルバーっぽく見えますが、トップと所と同じようなきれいな色になってます^ ^
今回はお客様と相談して色持ちを考慮したので、バイオレットを少し発色させるまで微妙に時間をおいて褪色の過程で完全なホワイトに持っていくように放置時間の調整をしました。
こういったブリーチカラーで気をつける事まとめておきます↓
・カラー履歴をしっかり聞き出す。(白髪染めやマニキュアの履歴があるかなど)
・縮毛矯正やデジタルパーマなどハイダメージの履歴があるか。
・ブリーチの塗布量のムラがないか。
・塗布時間のムラが出ないか(ロング1人塗りの時など)
・エイジング毛など髪の体力がどのくらいあるかの判断(何回ブリーチに耐えられるか?)
・ムラサキシャンプーなどのカラーシャンプーで中間処理をしっかりして黄ばみを消してからオンカラー。
・オンカラーの際、ブリーチ度合いや薬剤のバランス、放置時間によってバイオレットが走りすぎて完全に紫になってしまう事があるので注意。
などなど。(他にもあるかも)
個人的にもう一つ絶対お客様に伝えていることは、自宅でのシャンプー時のケアです。
こういった淡いカラーで染めると、洗浄力の強いパブリックのシャンプーでは1週間も立たずに金髪に戻る可能性があります。
自宅でもカラーシャンプー(ムラシャンなど)を絶対使ってもらうように提案して購入してもらう事をオススメします。
今回使った薬剤とレシピ
【スローカラー】
MT10:WHITE:V10=1:1:15%
オキシ3%
ブリーチの回数やダメージ具合によって、上記のバランスは変わるのでその場の判断も必要ですが、目安にしてもらえると嬉しいです。
そして実は今回の薬剤の配合は、ある美容師さんに相談して成功したレシピです!
僕の中のカラーの神様です。
https://instagram.com/hige.t?igshid=1k55f48kzigqc
兵庫県の明石市にあるサロンaimy(エイミー)の山本さん!!
https://hairs-aimy.amebaownd.com/
カラーだけじゃなく本当に技術力の高い美容師さんです。
自分よりライターに向いてるのでは…w
ぜひインスタなどフォローしてくださいね!