スズキユタカ
2018/11/24
仙台市青葉区美容室、KiRANA(キラーナ)で粛々と美容師をしております。スズキユタカです。
今年も残すところあと1ヶ月半となりました。
少し前になりますが、毎年この時期の風物詩とも言えるユーキャン主催「流行語大賞」のノミネートが発表されました。
その中に気になるモノが…
流行したなんて初耳…
どこで流行したの?と思い調べてみると要するに「白髪を染めずにありのままでいることが素敵」という考え方というか生き方というか、そういう思考になる方が増えているようです。
もともと美容室では白髪のことをグレイヘアまたは単にグレイと呼んでいて、白髪染めのことも大抵のサロンではグレイカラーと呼んでいます。
専門用語的だったこのワードが認知されたことは美容師にとってはいいことのような気がします。
ただ、美容師さんでも「グレイヘアにしたい」と言われてすぐに「染めずに白髪を活かすスタイルにしていきたい」と理解出来る人はまだ少ないのが現状だと思いますので、そのへんは注意すべきところですね。
そんなグレイヘアの賛否については、単純に「好み」というところに行き着くのでは無いかと思いますので明言は避けますが、この流れはちょっと危険だなぁと思う部分も…
基本的にグレイカラーには濃い染料が用いられることが多いです。しかもグレイカラーの方は頻繁にカラーされている方も少なくはないと思います。
これを通常のカラー剤でリセットするのはかなり至難の業で数回のカラーを重ねたり、場合によってはリセットは不可能ということも十分ありえます。
この場合は基本的に完成と呼べるのはカラーを既にしている部分を全てカットできるタイミングになってくるので下手すると年単位が必要です。
染めない選択をすると、カットだけすればいいんだと思ってしまいがちですが、あくまでも「素敵になるための染めない選択」である前提で言えばこまめなメンテナンスはマストです。
白髪は基本的に黒髪よりも水分が少ないのでパサついたりうねったりしやすく、硬さも出てしまいがちです。
カラーをするとこれが黒髪と馴染みやすくなります。(これはプラスな作用だけではないですが日が暮れるので割愛します笑)
しかし、グレイヘアを目指すということはパサつき、うねりなどもそのままという状況になりやすいので髪はまとまりにくくなります。
サロンでのトリートメントや場合によってはパーマや縮毛矯正などのケアをこまめにすることは必要です。
グレイヘアを染めるとなると「隠す」というのが目的となりがちですが、ハイライトなどのデザインカラーなどでグレイヘアを活かしつつカラーを楽しむという選択もあります。
根元はグレイカラーでカバーしつつ毛先はハイライトを入れてまだらに見えやすいグレイヘアをデザインの一部に取り込むというやり方などもグレイヘアをポジティブに楽しむという意味ではオススメです。
悩みのタネになりやすいグレイヘア、上手に付き合っていきましょう!
KiRANA SENDAI
スズキユタカ