岩田 考司
2024/03/28
こんにちは。大阪のトレンザのイワタです。
ハイトーンや鮮やかな髪色を楽しみたいときに欠かせないブリーチ。「一度はブリーチに挑戦してみたい!」と考えている方も多いのではないでしょうか。
でも、ブリーチがはじめての方は「ブリーチにはどのくらい時間がかかるの?」「髪が傷みそう……」など、疑問や不安もありますよね。
そこでこの記事では、ブリーチにかかる時間やブリーチのメリット・デメリットなど、ブリーチについて詳しく解説します。ブリーチに興味がある方はぜひチェックしてくださいね。
引用元:カラログ
ブリーチは塗り分けや見極めが難しい施術なので、ベテランの美容師さんでも慎重におこないます。前処理や中間処理などの工程がプラスされるため、通常のヘアカラーより1時間~1時間30分ほど時間がかかるでしょう。
ブリーチなしの普通のヘアカラーが1時間30分~2時間ほどなので、ブリーチをするとカラーだけでも約3時間はかかります。2回以上のブリーチが必要な場合や、カットやトリートメントも同時にする場合は4時間以上かかるでしょう。
引用元:カラログ
ブリーチとは髪の色素を脱色することです。ブリーチ剤を髪に塗布すると、髪表面のキューティクルが開き、ブリーチ剤に含まれる過酸化水素が髪内部のメラニン色素を分解します。
ブリーチ剤の成分が髪内部に浸透し、メラニン色素を分解するまでに時間がかかるので、放置時間を設けます。一般的なブリーチの放置時間の目安は15~20分ほどです。
美容師はお客様一人ひとりの髪質や脱色の状態をしっかり確認して、最適な放置時間を見極めます。場合によっては根元と毛先で脱色力を変えた薬剤を作ることもあります。
放置時間が必要なことに加え、それぞれの工程を慎重かつ正確に作業する必要があるので、ブリーチには時間がかかるのです。
一方、ブリーチは放置時間が長いほど、明るくなるわけではありません。一定時間を超えるとそれ以上脱色は進まず、長く時間をおいてもダメージが進行するだけです。
さらに明るくしたいときは一度ブリーチを洗い流し、2回目のブリーチをします。
ブリーチを検討している方に向けて、ブリーチのメリットをお伝えします。
引用元:カラログ
日本人の多くは黒髪ですが、黒髪のベースで表現できる色には限界があります。黒い紙にカラフルな色のペンで文字を書いてもわかりづらいように、黒髪に明るい色を重ねても、ヘアカラー剤の色がそのまま発色するわけではありません。
ブリーチでもとの髪の色を抜くことで、表現できる色の幅は大きく広がります。ハイトーンや鮮やかなヘアカラーなど、さまざまな色味を楽しめるのはブリーチの大きな強みです。
引用元:【沖縄・那覇】濃厚ネイビーブルーから約3週間経ったら◯◯になって、キープしていた!?
ブリーチをすると普通のヘアカラーよりも早く色落ちしてしまいます。とはいえ、色落ちを活かして変化する髪色を楽しむのもおすすめです。
たとえば、ブリーチ後に濃い紫を入れると色落ちしてグレーに、オレンジはミルクティーベージュに変化します。染めたてから色落ちする過程で少しずつ雰囲気が変わり、さまざまな髪色を楽しめるのはブリーチしたヘアカラーならではです。
ブリーチにはデメリットもあります。ブリーチをしてから「こんなはずじゃなかった……」と後悔する前に注意点も知っておきましょう。
ブリーチは髪内部のメラニン色素を分解するとともに、髪にもダメージを与えてしまいます。ブリーチ後はしっかりヘアケアをしないと、パサつきや切れ毛、枝毛などが発生するおそれがあります。
とはいえ、最近のサロン用のブリーチ剤はダメージが最小限に抑えられたものも多いので、ダメージが心配な方は一度美容師さんに相談してみてください。
ブリーチは作業工程が増えるぶん、どうしても普通のヘアカラーよりも時間がかかります。さらに施術料金も少し高くなってしまいます。
料金は美容院にもよりますが、普通のヘアカラーは7,000~8,000円前後であるのに対し、ブリーチをプラスすると2,000~3,000円ほど高くなることが多いでしょう。髪の長さやブリーチの回数によってはもう少しかかることもあります。
引用元:【社会人必見】ヘアカラーのレベル・トーンとは?髪色の明るさを美容師が解説
髪色は明るさによってレベル分けされていて、数字が大きいほど明るくなります。14~15レベル以上の明るさを表現するには、ブリーチが必須です。
ここではブリーチありのおすすめのスタイルをご紹介します。
引用元:カラログ
誰が見ても「明るい」と感じるハイトーン。金髪やシルバーなどをイメージする人が多いかもしれません。
全体をブリーチしてハイトーンにすると印象が大きく変わるので、大胆なイメージチェンジをしたい人にもおすすめです。
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引用元:カラログ
他の人とかぶりにくいおしゃれな髪色にしたい人は、ビビッドな原色系カラーに挑戦するのも◎。カラーによっては2回以上のブリーチが必要なこともあります。
引用元:ブリーチベースの髪に超濃厚なブルーアッシュグレーで透明感MAX
日本人の多くは地毛に赤みがあるので、アッシュをはじめとした寒色系のヘアカラーは入りにくい傾向があります。
ブリーチなしでもアッシュカラーにすることは可能ですが、ブリーチをすると赤みがなくなり、より透明感のあるスタイリッシュな雰囲気に仕上がります。
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ダメージが気になる方は部分的なブリーチから試してみるのも◎。
インナーカラーは髪の内側にカラーを入れるスタイルで、アレンジしたり巻いたりしたときにチラッとのぞくのがかわいいです。入れる場所や範囲によっては隠すこともできますよ。
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こちらはブリーチ抜きっぱなしのインナーカラー。一般的にはブリーチ後に他のカラーを重ねるダブルカラーで仕上げることが多いですが、このようにブリーチで抜いた髪色をそのままデザインに活かしたスタイルもおすすめです。
毛先にかけて徐々に明るくなるグラデーションカラー。インナーカラーと同様、部分的なブリーチで済むのでダメージを抑えられます。ブリーチした髪が伸びてきたときにもおすすめのスタイルです。
明るい色を筋状に入れるハイライトカラー。自然な動きと立体感が生まれておしゃれなスタイルに仕上がります。
ハイライトを入れる細い毛束だけをブリーチするので、髪へのダメージは最小限に抑えられます。
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ハイライトカラーは若者向けと思われがちですが、最近はこのように白髪を目立たなくするために入れる「白髪ぼかしハイライト」も人気です。
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市販のブリーチ剤を使い、セルフでブリーチすることも可能です。ただし、ブリーチは普通のヘアカラーよりも難易度が高いので、自分で理想どおりに仕上げるのは非常に難しいでしょう。
説明書の手順に沿ってブリーチしても、うまく色が抜けず濁ってしまったり、ムラができてしまったりするおそれがあります。また、市販のブリーチ剤はサロン用に比べて髪へのダメージも大きいです。
セルフで失敗したブリーチを美容院でやり直すと、お金も時間もダメージも余分にかかってしまいます。
美容院でのブリーチは、お客様一人ひとりの髪色や髪質を美容師がしっかりチェックし、最適な方法や放置時間、薬剤などを見極めて施術します。できればセルフでのブリーチは避け、美容院でお願いしてくださいね。
引用元:カラログ
ブリーチした髪をキレイに保つには、ブリーチ後のヘアケアが重要です。ブリーチしたらサロントリートメントも一緒にすることをおすすめします。
また、自宅での色落ち対策にはカラーシャンプーやカラートリートメントを使ったヘアケアが◎。カラーケア用のアイテムを使うことで、キレイな髪色を長く楽しめます。
普段のシャンプー後は洗い流さないトリートメントで保湿し、すぐにドライヤーで髪を乾かすことも大切です。
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寒色系のヘアカラーの色落ち対策にはスロウ カラーシャンプー アッシュがおすすめです。
抜けやすい寒色系の染料を補いながら赤みを抑え、アッシュカラーの色持ちをよくします。ダメージケア成分配合で、やわらかな手触りとツヤのあるキレイな髪色に。
鮮やかなカラーのヘアケアにぴったりなのがティントバー カラートリートメント。
週1回のケアで髪にうるおいを与えながら、色落ちを感じやすい鮮やかな色をしっかりチャージ。忙しい人でも続けやすいカラートリートメントです。
ロレッタ エメ ナイトトリートメントは寝ている間にじっくり浸透する美容液成分配合のトリートメント。うねりや広がりを抑え、翌朝までしっとりまとまります。オイルが苦手な方にもおすすめです。
引用元:カラログ
最後にブリーチについてよくある質問にお答えします。
体質や体調によってはブリーチ剤を塗布すると、頭皮がヒリヒリしたり、痛くなったりすることがあるかもしれません。ほとんどの場合は洗い流せば治まりますが、痛みが強いときは我慢せず美容師さんに相談しましょう。
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基本的にパーマや縮毛矯正とブリーチの同時施術はできません。
パーマや縮毛矯正はブリーチと同様に、薬剤で髪にダメージを与えて変化させる施術です。よってパーマや縮毛矯正とブリーチを同時におこなうと、髪は大きなダメージを受けます。
最悪の場合、髪がブチブチと切れてしまったり、チリチリになってしまったりするおそれがあります。自己判断でセルフでおこなうのもやめましょう。
ブリーチは回数を重ねるほど髪へのダメージも増えます。髪の毛の状態にもよりますが、個人的にブリーチの回数は1日2回までと考えています。
3回以上のブリーチは髪への負担が大きいので、美容師さんに相談してください。
ブリーチは知識と技術が必要な難易度の高い施術です。ブリーチに慣れていないとムラになってしまったり、思いどおりに色が抜けなかったりすることもあります。
ブリーチは信頼できる美容師さんやカラーが得意な美容師さんにおまかせすると安心です。
引用元:カラログ
ブリーチは正しく使えば表現できる色の幅が広がり、さまざまな髪色にチャレンジしやすくなります。はじめてブリーチをされる方は不安もあるかもしれませんが、まずは信頼できる美容師さんに相談してみてください。
適切な方法でブリーチし、しっかりヘアケアをすれば、ダメージも最小限に抑えられますよ。ぜひブリーチを取り入れて、好きな髪色を楽しんでくださいね!
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岩田 考司
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