樋口祐次郎
2018/09/04
今回は何気に難しい刈り上げのカットラインを柔らかくカットする方法を書いていきます。
さっそくこのウィッグを使って。
使うハサミなんですが刈り上げをする時、少し長めのハサミを使います。
美容師さんは比較的5.5センチ以下の短めのものが多いような気がしますが、個人的には長めを使うと綺麗に面が整いやすく仕事も早くなるように感じます。
そしてコームですが、今回は2種類のコームを。
厚みのあるコームと薄いコーム。
ブラントでウェットカットする時は厚みのある方。
セニングで柔らかくする時は薄い方を使います。
理由は、刈り上げぐらいの長さになると切りながら目視で長さの確認がしづらくなるので、コームの厚さで調整します。
事前に自分の使ってるコームの厚みを知っておくことも大切。
では、切っていきます。
先ずは刈り上げるゴールの位置を目安で決めます。
そうしたら、次はスタートと決めたゴールの位置をつなぐ角度を決めます。
この二つは、慣れてきたら目視で決めてみてください。
実際カットしてる様子の動画です。
刈り上げのポイントは、
・ハサミの開閉は速く。
・コームの進行はゆっくり。
動画では伝わりづらいんですが、今回のテーマである
“柔らかいカットラインの刈り上げ”
をする為のポイントがありまして、
ブラントでは実際仕上がりイメージの長さよりも5mm~1cm長めにカットしていきます。
もしハサミでの刈り上げが苦手でバリカンを使う方も、アタッチメントの長さを5mmほど長めに設定してやってみてください。
そして、ここからコームとハサミを持ち換えます。
コームは薄い方。ハサミはセニングです。
30%~50%の抜けのいいものをおススメします。
先程のブラントでカットしたラインに合わせて毛先3分の1をセニング。
実際にお客様をカットする場合は、
元々髪の密度の高い場所などを最初に切ったラインに対して左右から45度ぐらいで交差させるようにセニング。
セニングまで入れた状態がこちら。
毛先の部分に細かい長短が付いているのがわかるかと思います。
この長短があることによって乾かした時に毛先が隙間に収まって柔らかい質感になってくれます。
刈り上げをバリカンだけや、ブラントのみで仕上げてしまうとカットのラインが芝刈り機でカットされた芝のような状態になるので伸びてきた時に、
ボサッとした見た目になってしまうし、持ちが悪く感じます。
実際にお客さまでもっと短い場合でも必ず毛先を柔らかくします。
左サイド
右サイド
【ポイントまとめ】
・長めのハサミを使う
・厚さの違うコームを使う
・開閉は速く、進行はゆっくり
・短くカットされた刈り上げ部分の毛先3分の1を薄いコームで丁寧にセニング
最後におまけ↓
刈り上げのような短いスタイルを作る時、みつえりの作り方で女性らしさや男性らしさが変わります。
女性らしくする時は
角が丸いシルエットになるように。
男性らしくする時は
角を残すように。
こういった部分は言われなければわからないような微妙な違いですが、たくさんの美容室や美容師さんがいる中で選ばれるには必要なこだわりかなと思います。
参考になれば^^
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