本田晋一
2024/10/20
こんにちは、大阪で美容師をしている本田晋一と申します。
美容院でヘアカラーをオーダーするとき、希望のニュアンスを美容師さんに正確に伝えるのは難しいですよね。思っていたのと違う仕上がりになってしまった経験がある方もいるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、失敗しないヘアカラーのオーダーの仕方を詳しくご紹介します。ポイントを押さえれば理想の髪色にぐっと近づきやすくなりますよ。
いつもなかなか理想の髪色にできない方や、カウンセリングで伝え方を迷ってしまう方はぜひ参考にしてください。
まずは美容院でヘアカラーのオーダーをするとき、最低限伝えるべきポイントをご紹介します。
第一に大切なのは髪色の明るさです。今よりも明るくしたいのか、暗くしたいのか、どのくらいの明るさにするのかを伝えましょう。
髪色の明るさはレベルで表され、数字が大きいほど明るくなります。美容院に用意されているレベルスケールで、希望の明るさを視覚的に伝えられます。
14レベル以上の明るさにはブリーチが必要なので、美容師さんと相談しながら決めましょう。
▼ヘアカラーの明るさについてはこちらもチェック!
髪色はブラウン系、ベージュ系、アッシュ系などさまざまな色味があります。色味によって雰囲気が変わるので、希望の色味がある場合は伝えましょう。
ピンクやブルーなど鮮やかな色味をしっかり出したいときはブリーチが必要になることがあります。
引用元:カラパレ
ヘアカラーといっても、髪全体を一色で染める「ワンカラー」だけではありません。髪の内側に色を入れる「インナーカラー」、髪の表面に細く明るい毛束を作り立体感を出す「ハイライト」、根元から毛先にかけて徐々に明るくなる「グラデーションカラー」など、さまざまなデザインがあります。
やってみたいデザインがあれば美容師さんに相談してみてください。
▼デザインカラーが気になった方はこちらもチェック!
続いて、美容師さんにより正確に希望を伝え、仕上がりの満足度を上げるためのオーダーのポイントをご紹介します。
理想の仕上がりにするためには、美容師さんとイメージを共有することが大切です。理想の髪色の写真があれば用意しておきましょう。
美容師側は写真があると髪色のイメージができるだけでなく、お客様の好みの雰囲気もつかみやすくなります。ヘアカラーをオーダーする前にSNSや雑誌などでチェックし、気になる髪色を2~3パターン用意しておくことをおすすめします。
最近はSNS経由で美容師さんや美容院を探すお客様も増えているので、多くの美容師さんがSNSでの発信に力を入れています。
担当の美容師さんがSNSをやっている場合や、SNSで気になる美容師さんを見つけて指名した場合は、美容師さんのSNSの写真から「この髪色にしたい」と伝えましょう。美容師側は自分がカラーリングした髪色なので、プロセスを把握していて再現しやすいです。
ただし、髪質やダメージの状態、ブリーチの有無によって完全に再現することが難しい場合もあるので、カウンセリングもしっかりおこないます。
髪色の明るさは室内と屋外で印象が変わります。美容院ではちょうどいいと思ったのに、外に出てみたら思ったより明るかった、あるいはその逆もあるでしょう。
写真だけではわからないこともあるので、どちらでの見え方を重視するか考えておくことをおすすめします。
美容師にとってお客様のメイクやファッションは、好みや雰囲気、似合う髪型・髪色を判断するための大切な材料です。美容院には特別なおしゃれをせず、普段どおりのスタイルで行くことをおすすめします。
初めての美容院に行くときやセルフカラーをした後など、美容院側で髪の状態を把握できていない場合は、担当の美容師さんに伝えましょう。ヘアカラーやパーマの履歴によって、使う薬剤や施術方法が変わるからです。
施術履歴が正しく共有できていないと、思うように色が入らなかったり、髪が傷んでしまったりするおそれがあります。
苦手な色味、やりたくない系統の髪色があれば、あらかじめ伝えておきましょう。「暗く見えるのは嫌」「アッシュ系は顔色がくすんで見えるので避けたい」など、簡単な伝え方で大丈夫です。
やりたい髪色だけでなく苦手な髪色も伝えておくことで、「思っていたのと違う…」となってしまうのを防げます。
ヘアカラーはさまざまな種類があり、どの色にするか迷ってしまいますよね。ヘアカラーは大きく分けると寒色系カラーと暖色系カラーがあります。それぞれの特徴をご紹介します。
引用元:カラパレ
アッシュやマット、グレー、オリーブなどは寒色系カラーといわれます。寒色系カラーはクールでこなれ感のある雰囲気を演出できるのが特徴です。パーソナルカラーがブルベの人に似合いやすいとされています。
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引用元:カラパレ
ブラウンやベージュ、ピンク、オレンジなどは暖色系カラーです。暖色系カラーはあたたかみがありヘルシーな印象になります。パーソナルカラーがイエベの人は暖色系カラーがよく似合うでしょう。
▼暖色系カラーが気になった方はこちらもチェック!
ここで人気のヘアカラーをご紹介します。ぜひオーダーするときの参考にしてみてください。
根強い人気のアッシュ系カラー。アッシュはくすんだ灰色のことで、赤みのないこなれ感のある雰囲気が人気です。
アッシュグレーやアッシュブラウンなど、他の色と組み合わせることで絶妙なくすみ感をプラスできます。
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アッシュカラーにしたい人におすすめなのが「スロウカラー(THROW)」です。THROWはアッシュやマットなど寒色系の発色にこだわったプロ向けヘアカラー剤。
アッシュをはじめとする表現が難しい寒色系カラーも、内部からしっかり染め上げ、思いどおりの髪色にできます。
▼スロウカラー(THROW)取扱サロン検索
https://www.b-ex.inc/throw/search
定番のブラウンはどんな人にも似合いやすい人気カラーです。あたたかみのある色合いで肌が明るく見える効果もあります。
▼ブラウン系カラーが気になった方はこちらもチェック!
引用元:カラパレ
グレーとベージュをミックスしたグレージュ系カラー。グレーのくすみ感とベージュのやわらかさのいいとこどりをした人気カラーです。大人っぽい髪色にしたい方にもおすすめ。
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かわいらしさや華やかさをプラスしたいときはピンク系カラーがおすすめ。明るさや色味を調節すれば、派手すぎないナチュラルなピンク系カラーも楽しめます。
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最後にヘアカラーについてのよくある疑問にお答えします。
信頼して任せてもらえるのは嬉しいと感じる美容師が多いはずです。ただ、初めての美容師さんに丸投げするのはお互いにリスクがあります。完全におまかせする場合は、ある程度美容師さんとの信頼関係が築けているとよいでしょう。
また、やりたくない髪色や髪のお悩みがあれば伝えると◎。
ヘアカラーは「アッシュグレー」「ピンクベージュ」などのように2つのカラーを組み合わせて作られることが多いです。
ただしカラーの名前に明確な定義や正解があるわけではありません。カラーの名前はあくまでもイメージなので、同じ「アッシュグレー」でも人によって認識が異なります。
そのため、オーダーするときはやりたい髪色が何色なのか、名前がわかっていなくても問題ありません。名前があったとしてもそれだけで伝えず、画像や雑誌などを用意して具体的に伝えましょう。
美容師はお客様のなりたいヘアカラーを実現するために精一杯努力します。しかしお客様とのイメージの共有がしっかりできていないと、どうしても完璧に再現するのは難しくなってしまいます。
ぜひヘアカラーをオーダーするときは今回ご紹介したポイントを意識し、美容師さんとのカウンセリングで伝えてみてください。せっかくのヘアカラーです。美容師さんに要望をしっかり伝えて、自分だけのお気に入りのヘアカラーを手に入れてくださいね。
カラトリ
本田晋一
店舗名
カラトリ
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