スズキユタカ
2016/04/14
皆様、はじめまして。
この度、スロウジャーナルでライターを務めさせて頂く、宮城県仙台市のKiRANA SENDAIで美容師をしております、スズキユタカです。
プロダクトサイトにもありますようにTHROW(スロウ)というカラー剤は「アッシュ」を限りなくクリアに表現できるカラー剤として誕生したわけですが、一口にアッシュといっても、明度・彩度・ミックスする他の色との組み合わせで様々な表情を作り出すことができます。
今回はそういったバリエーションをご覧いただければと思います。
まずはブラウンをベースとしたアッシュ系。
ナチュラルな印象で、どちらかというと「アッシュ」というよりも赤みをおさえた「ブラウン」です。
中明度のカラーリングだと透けた時もブラウンの芯が残るので、あまりアッシュ系はしてこなかった方でもチャレンジしやすいのではないでしょうか?
マット(緑)で赤みをさらに抑えたアッシュ系だとさらに柔らかさを演出できます。
低~中明度だとこういったこっくりとしたカラーの深みに加え、ツヤ感も出しやすいので髪質も良く見えやすいです。
ちなみにこの方はほぼ同じテイストのカラーを続けている結果、このクオリティに引き上げることができています。
アッシュは赤みを感じない寒色系と言われる色ですが、こちらはあえて赤みを多少もったバイオレットをミックスしています。
バイオレットといっても色みを出したいわけではなく、黄色みを抑える役割を持たせています。
イメージとしてはマット系が赤みを抑え込んでアッシュ感を押し出すのに対して、バイオレットはアッシュ以外を柔らかく包み込んで一歩引かせる感じとでも言いましょうか。
上品さと気高さを感じるニュアンスが出しやすいですね。
最後にハイトーンでのアッシュを。
ハイトーン(ブリーチが必要なレベル)ですと、黄色が一番強く出ているところにカラーリングをしていくので、アッシュの持ち味である黄色みを打ち消していくという効果が出やすくなります。
結果、グレーのような何色とも言えない光に溶けていくような質感に仕上がります。
ハイトーンは入れるアッシュの深さによってかなり仕上がりが変わって来ますので、環境的にできる方はチャレンジしてみてもいいかもですね。
最後になりましたが、わたしはカラー、特にアッシュをはじめとする寒色と呼ばれるカラーリングをこよなく愛し、こだわりをもっておりまして、いつの頃からか「寒色の貴公子」(自称)と呼ばれております。
個人メディアの方でも写真や動画等を交えて寒色系カラーの魅力をわたしなりにお伝えしておりますのでご興味があればご一読頂けると幸いです。
今後も有用な情報を提供していけるよう頑張って参りますのでよろしくお願いいたします。
KiRANA SENDAI
スズキユタカ