美容師はアシスタント時代、学ぶ事がたくさんあります。
ひたすら
・練習
・試行錯誤
・先輩の技術を見て盗む(分析する)
など、技術面のスキルアップ。

・毛髪理論
・ケミカル
など、知識面の勉強。

これらが必須なのは言うまでもありません。

ぼくがある師匠から学んだこと、
スキルはもちろんですがそれとは違った部分で、
今の自分のスタイル・姿勢を作っている事があります。
それは、正直
一般的な美容師のイメージからは少し異質な部分もあると思います。

今回はヘアカラーでなく、
僕自身のお話となっていますがよろしければお付き合いください。

アシスタント時代を過ごした美容室、
お店のスタイルからして異質でした。
その師匠は旅行が好きな人で、
半年に一回は１週間から１０日店を閉めて海外へ行ってました。

僕もたまに土日でも、遊びに行きたい(ライブなど)
って理由でも休みを頂いていました。
むしろ「積極的に行け」と言われてました。

それは、決して美容に対していい加減な姿勢なのではなく、
「お客さんを喜ばせるには、自分が楽しんでなくてはいけない」
「幅広い趣味嗜好を持ち、様々なモノにふれる・見ることで、
多様性を身につけることができる」
「全力で遊ぶ事で、取り組むべき時には全力で美容に向き合える」
という姿勢からのものでした。

技術はもちろん持ってなくてはいけないけど、
色々な経験をして
【魅力的な美容師】になるよう教えられました。

もうひとつ、
美容師の【師】は【士】ではなく
医師・教師と同じ【師】
と書くことの意味。

技術を提供すればいいのではない、
(アシスタント・後輩、そしてお客様に対して)
教育・アドバイス・知識を
しっかりと提供できなければならない。
それが【師】とつく職業の責任だと教えられました。

今現在、
まだまだ自分がそうなれているとは言えませんが、
常にそう有りたいという姿勢で
美容に向き合っていきたいと思っています。

お付き合いいただき、ありがとうございました。