高雄篤史
2023/11/13
埼玉県浦和にある一軒家のプライベートサロン「Maison」の高雄です。
日本人の多くは地毛が黒髪ですが、同じ黒髪でも真っ黒な人もいれば茶色っぽい人もいますよね。なぜ人によって地毛の髪色が異なるのでしょうか。
この記事では日本人の髪色の特徴から、地毛の髪色に違いが生まれる理由まで詳しく解説します。
地毛の髪色に影響を与えるのは、人が本来持っているメラニン色素の種類と量です。
メラニン色素にはユーメラニン(黒褐色系)とフェオメラニン(赤黄色系)の2種類があります。この2種類の比率と総量で地毛の髪色が決まります。
ユーメラニンが多くメラニン総量が多いと、日本人を含む東洋人に多い黒髪に。一方、メラニン総量が少ないと西洋人に多いブロンドになります。
また、メラニン色素が作られなくなると色を持たない白髪になります。
人種によってメラニン色素の保有量が異なるのは、紫外線が関係していると考えられています。日差しが強く、日照時間が長い地域では紫外線から体を守るためにメラニン色素が多く作られ、肌や髪などの色が濃くなるのです。
引用元:カラログ
黒髪のなかにも、真っ黒から茶色っぽい黒までさまざまなバリエーションがあります。それは同じ日本人でも、持っているメラニン色素の量やバランスは人によって異なるからです。ユーメラニンをより多く持つ人は真っ黒な地毛に、ユーメラニンが少ないと明るい地毛になるのです。
よく「色素が薄い人」といわれるように、日本人でも地毛が茶色で肌や瞳の色が明るい人もいますよね。このような人は比較的ユーメラニンが少ないと思われます。
また、髪色の濃淡はユーメラニンが決め、赤みや黄みはフェオメラニンの作用によるといわれています。そして、ユーメラニンよりも安定しているのがフェオメラニンです。
ヘアカラーやブリーチをくり返しているうちに、髪の毛がだんだん赤みを帯びてくることがありますよね。これはユーメラニンが脱色剤によってすぐに破壊されてしまい、フェオメラニンが目立ち始めるためです。
よって、同じヘアカラー剤を使っても人によって染まりやすさや仕上がりは微妙に異なります。
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地毛は生まれたときからずっと同じ色ではなく、変化することがあります。その理由もご紹介します。
赤ちゃんや子どもの頃は髪色が茶色だったのに、成長するにつれて黒髪になったという方もいるのではないでしょうか。
幼少期はメラニン色素が不安定といわれています。そのため十分に色素が作られず、髪色が明るいことがあるのです。成長しメラニン色素が安定するにつれ、次第に色が濃くなっていくと考えられます。
プールの塩素や紫外線などの外的刺激により、色が抜けて地毛が明るくなることがあります。水泳選手など長時間プールに入っている人は、染めていなくても茶髪になってしまうという話はよく聞きますよね。
しかし外的刺激による髪色の変化は、髪がダメージを受けている状態です。美容院や自宅でしっかりヘアケアすることをおすすめします。
引用元:カラログ
地毛の髪色は人それぞれで、明るいのも暗いのも個性のひとつです。地毛の髪色をそのまま活かすのも、気分によって自分の好きなヘアカラーを楽しむのも◎。
美容師さんに相談すれば、地毛の特徴に合わせて染まりやすいカラーや色落ち後のカラーなどについてもアドバイスしてくれるでしょう。THROWなら赤みが出やすい日本人の髪にもキレイにアッシュが入るのでおすすめです。
ぜひ好きな髪色でおしゃれを楽しんでくださいね。
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