荻原峻一
2023/12/28
こんにちは、神戸の美容室air-KOBEで働いているオギワラです。
先日ご来店したお客様から、下記のご相談をされました。
「ブリーチをした髪にブラウンを入れたら、赤みが気になるようになってしまいました。」
こちらの理由は、日本人の髪は赤みが強いため、ブリーチをしても赤みが残りオレンジになってしまうからです。
そこで大事なのが【補色】です。
今回は、補色について解説したあと、ヘアカラーにあわせたケア方法を提案しています。ヘアカラーの色落ちで、赤みや黄ばみ、緑みが気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
補色とは、上記の色相環で反対側にある色のことを指します。
例えば、下記の通りです。
・赤の補色は青緑
・黄色の補色は青紫
・緑の補色は赤紫
補色同士を混ぜ合わせると、色を打ち消しあう性質があります。つまりヘアカラーでは、相反する色を入れて、ベストな色味にできるのが補色です。
それでは、具体的に補色とは何色なのでしょうか?
こちらでは気になるヘアカラーの色落ちに応じて、補色を紹介します。あわせて自宅で取り入れやすいケア方法も掲載しているので、ぜひご参考にしてください。
画像のように、ヘアカラーの色落ちで黄ばんできている方はいらっしゃいませんか?
黄色の補色は青紫です。つまり、黄ばみが気になる方は紫を入れるのがオススメです。
上記の髪色へvioletを入れると、このように変化します。
ツヤと透明感のあるvioletベージュになりましたね。
サロンへ行く時間がない方や、自宅でケアしたい方は紫シャンプーを使用しましょう。紫シャンプーについてはこちらで紹介しているので、気になる方は参考にしてください。
ヘアカラーを行ったことがある方は、色落ちして上記の髪色になった経験はありませんか?
オレンジ色が気になりますよね。
色落ちによるオレンジが気になる場合は、補色である青を使用しましょう!
青はアッシュに多く含まれています。サロンでケアできるならば、アッシュをオーダーするとよいでしょう。
セルフケアでオレンジを抑えたい場合は、カラートリートメントの「tintbar ネイビー」がオススメです。カラーケア商品をお持ちでない方は、ぜひお試しください♪
▼tintbar ネイビーの詳細はこちらです。
画像のように色落ちで赤茶色になった経験はありませんか?
この場合も、補色でケアが可能です。
前述の通り、赤の補色は青緑です。つまり、赤みを打ち消したいなら青と緑が含まれるカラーをするとよいでしょう。
例として、上記の髪へ青をカラーした結果がこちらです。
スモーキーなアッシュになりましたね。
▼具体的な赤みの対策については、こちらでも紹介しているので、ぜひご覧ください。
引用元:カラログ
アッシュが色落ちして緑っぽくなってしまった方はいらっしゃいませんか?
その理由は、ベースのカラーにあります。
前回カラーした際に、しっかりとブリーチした結果、ベースが黄色っぽくなりませんでしたか?そこへ青が多く含まれるアッシュを入れた場合、カラーしたばかりならばキレイな発色になるはずです。
しかし、色落ちしてくると青の発色が減少し、黄ばみが強くなります。黄ばみが強くなると、緑色っぽく見えるのです。それは、黄色と青色を同じ割合で混ぜると緑色になる性質があるためです。
前述の通り、緑の補色は赤紫です。そのため、緑を抑えたい方は、赤系や紫系のカラーシャンプーでケアするとよいでしょう。
▼赤系のカラーシャンプーといえばピンクシャンプーです。ピンクシャンプーについてはこちらで解説しているので、あわせてご覧ください。
引用元:スロウで染めたシャドウルーツのシルバーグレージュカラー
シルバーとは銀色のことです。補色の概念は前述の色相環にある色へ適応されるため、シルバーには補色といえるものはありません。
そのため、シルバーのカラーをキープするには、色落ちで出てきた黄ばみや赤みの補色を使用するのが一般的です。
もし、黄ばみや赤みが気になるなら、紫シャンプーを使用するとよいでしょう。また、最近では、シルバー専用のシルバーシャンプーという商品がドラッグストアなどで販売されているため、試してもよいかもしれません。
引用元:ブリーチ毛に染めたシルバーグレーカラー
ヘアカラーの色落ちで悩んでいる方は、サロンで相談するのが一番早い解決法です。とはいえ、忙しくて頻繁に行けない方や、普段からケアをして長くカラーを楽しみたい方も多いでしょう。
そこで、カラーキープしたい方は今回紹介した補色の概念に従い、カラーシャンプーやカラートリートメントを使用するのも1つの手段です。
本記事を参考に、補色について理解して長くヘアカラーを楽しみましょう♪
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荻原峻一