増山 亮吾
2016/08/07
兵庫県小野市 マテリカヘアーの増山です。
大学生や専門学生の方で保育や医療系の分野に属する方は
【現場実習】というものがあり、
実習中のルールとして完全なる黒髪でないといけない
というものがあるそうです。
身だしなみからキチンと整えて実習に臨むのは当然ですね。
でも、
【実習終わった~イェーイ♪】【さぁ~髪染めてもらうよ!!】
てなった時、
【黒染めの履歴があるとカラーしても明るくできません】
こんな事になった学生さんや経験した美容師さんも多いと思います。
黒染めをした時からの日数や明度レベルによるのですが
めっちゃ濃く入っている場合は上からカラーを塗ってもビクともしません。
そしてよくあるのがブリーチを使う。
これは危険です。
超ムラムラになる恐れがあるのです。
そしてブリーチでもそんなに明るくならない事もしばしば。
黒染めがなかなか落ちないのは
【ブラウン】と呼ばれる茶色ベースのカラーで濃いめに染めたケースです。
白髪染めのカラー剤にはこの【ブラウン】が入っています。
スロウカラーのコンフォートラインにはブラウン+ブルーやグリーンなどの色味がはいっているのですが、
ブラウンは色落ちしにくく、髪の中に留まりやすいのです。
なので黒染めで【ブラウン3レベル3%】など使用した日にゃ
実習後にカラーしたい人にとっては悲劇です。
黒染めの仕方が後のカラーのポイントになります。
黒染めが濃く入れると実習後のカラーでは美容師にとって手も足も出せません。
僕も過去何度か【出来かねます。】と施術をお断りした事もあります(セルフカラーや他店での黒染めだったので)
黒染めの際は、実習期間がいつからいつまでというのを確認した上でカラーをする方がいいと思います。
実習期間が長く、途中で明るくなってこないようにするためにも、
実習前だけでなく実習開始から3週間後くらいにもヘアサロンへ行って薄く色を補正するのが望ましいです。
NGなのが長期間の実習なので色落ちしないように濃い黒染めをすることです。
上記のとおり僕はブラウンでのトーンダウンはオススメしません。
濃いアッシュやマットでトーンダウンします。
そしてオキシも3%を使う場合もあれば、4~4.5%で行く事も。
色落ちしやすいのかしにくいのか、
色落ちしやすい部位はどこか、
実習期間はいつまでか、をよく確認して
必要であれば実習期間中にも1度カラー補正しに来てもらいましょう。
ただし、
学生の方はあくまでも【実習生】なので、
実習中の髪色などの身だしなみに気をつけて下さいね。
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