ヘアカラーの待ち時間が長い?カラーの最適な放置時間を美容師が徹底解説 | お役立ち | bex journal
ヘアカラーの待ち時間が長い?カラーの最適な放置時間を美容師が徹底解説
  • お役立ち

ヘアカラーの待ち時間が長い?カラーの最適な放置時間を美容師が徹底解説

田母神 佳祐

田母神 佳祐

2024/10/27

こんにちは、吉祥寺の美容室Aboveのスタイリスト田母神(たぼがみ)です。

ヘアカラーをするときは必ず放置時間がありますよね。しかし「どのくらい時間を置くんだろう?」「なかなか流してもらえないけれど、もしかして忘れられてる?」など、不安になったことがある方もいるかもしれません。

そこで今回はカラーの最適な放置時間について詳しく解説します。正しい放置時間を理解していれば、美容室で不安になることもなくなるはずです。ぜひ最後までチェックしてくださいね。

カラーの放置時間の目安は20~30分

ヘアカラーの放置時間

一般的なヘアカラーの放置時間の目安は20~30分です。

カラーの放置時間は長すぎても短すぎてもいけません。一人ひとりの髪質や髪の状態によってカラーを定着させるために必要な時間が異なるので、美容師が最適な放置時間を見極めて判断します。

美容室でのヘアカラーは、カウンセリング→カラー剤の塗布→放置時間→シャンプー→仕上げの流れでおこないます。トータルでかかる時間は1時間30分~2時間ほどです。

ブリーチをする場合はさらに工程と放置時間が必要なので、追加で1時間~1時間30分ほどかかります。

▼ブリーチが気になった方はこちらもチェック!

ヘアカラーの仕組みと放置時間が必要な理由

ヘアカラー
ヘアカラー剤を髪に塗布すると、以下の流れで髪が染まります。

  • 1.ヘアカラー剤に含まれるアルカリ成分がキューティクルを開く
  • 2.ヘアカラー剤の成分が髪の内部に浸透し、メラニン色素を壊す(脱色)
  • 3.髪の内部に浸透したヘアカラー剤が酸素と結びつき、発色する

 
つまり、ヘアカラー中は髪の内部で脱色と発色が同時に起こっています。薬剤が髪内部に浸透し、脱色と発色、そして定着するまでには時間がかかるので、放置時間が必要なのです。

カラーごとの放置時間の違い

ピンクのヘアカラー

ヘアカラーはカラーによって発色のスピードがやや変わります。寒色系(アッシュやマットなど)は発色が早く、暖色系(ピンクやオレンジなど)はやや遅いのが特徴です。

よって僕の場合は、

  • 寒色系カラーは20分
  • 暖色系カラーは25分

を放置時間の最長に設定しています。

もしいつもより放置時間が長いまたは短いと感じるときは、カラーによる違いもあるかもしれません。

もちろん使用する薬剤や仕上がりのイメージによってはこの限りではありません。また、時間を置いた後に髪の状態をチェックし、必要に応じて放置時間を延長することもあります。

カラーの放置時間が適切でないとどうなるか

髪を触る女性

カラーの放置時間が長すぎるあるいは短すぎる場合に起こるリスクについてご紹介します。

カラーの放置時間が長すぎると

色が濃く入りすぎる

カラーの放置時間が長いと、色が濃くなりすぎたり明るくなりすぎたりするおそれがあります。理想の髪色を実現するためにも、適切な放置時間を設定することは重要です

髪が傷む

ヘアカラーはどうしても髪に負担がかかります。美容師の管理のもとで適切な放置時間を守ればダメージは最小限に抑えられますが、長く時間を置きすぎると髪は傷みます

セルフカラーをするときは、放置時間が長くなりすぎないように特に気をつけてください。

頭皮に刺激がある

ヘアカラー剤を塗ったときに頭皮がしみる、ヒリヒリするなどの経験をしたことがある方もいるでしょう。ほとんどの場合は洗い流せば治まるので問題ありませんが、放置時間が長くなると頭皮が敏感になることもあります。

▼ヘアカラー中に頭皮がしみる方はこちらもチェック!

カラーの放置時間が短すぎると

しっかり色が入らない

放置時間が足りないと染料が髪に定着せず、希望の色に染まらないおそれがあります。根元と毛先で色ムラができてしまうことも。

色持ちが悪くなる

カラーが髪にしっかり定着していないと、水洗いやシャンプーで落ちやすく色持ちが悪くなる可能性があります。

▼カラーの色落ちが気になる方はこちらもチェック!

カラーの放置時間についてのQ&A

ヘアカラー剤

最後にカラーの放置時間についてよくある疑問にお答えします。

カラーの放置時間中にトイレに行きたくなったら?

カラーの放置時間中はトイレに行っても問題ありません。ただし、洗い流す直前だとそのぶん放置時間が延長されてしまう可能性があります。トイレに行く場合は、ヘアカラー剤を塗り終わった直後に美容師さんに声をかけましょう

カラーの放置時間が長すぎると感じたら?

あってはならないことですが、美容師や美容室側の問題で放置時間が長くなってしまうこともあるかもしれません。30分以上放置されている場合は近くのスタッフに声をかけてみてください。

あえて放置時間を短くすることもある?

ダメージのある髪や細い髪、ブリーチをした髪などはカラーが入りやすく、通常よりも放置時間を短く設定することもあります。また、お客様の体調や頭皮に違和感があればヘアカラーの放置時間中でもすぐに対応するので、必ず申し出てください。

セルフカラーの放置時間は?

市販のヘアカラー剤を使ってセルフカラーをする場合は、説明書に記載の放置時間を守りましょう。商品によって放置時間が異なるので必ず説明書を確認してください。

ただ、セルフカラーは塗布するのに時間がかかり結果的に放置時間が長くなってしまう、染まり具合を自分で判断できないなどのリスクがあります。

セルフカラーでキレイに染めるのは難易度が高い上にダメージもしやすいため、できるだけ美容室でカラーリングすることをおすすめします。

まとめ:適切な放置時間を守ってヘアカラーを楽しもう

ヘアカラー中の女性客と美容師

希望の髪色に美しく仕上げるために、カラーの放置時間はとても重要です。美容室でのヘアカラーでは美容師がお客様の髪の状態をしっかり確認して放置時間を設定しています。

安心して施術を受けてもらえるよう、あらかじめどのくらい時間を置くかお伝えする美容師さんが多いと思いますが、もし不安なことがあれば気軽に声をかけてくださいね。

関連キーワード

  • twitter
  • facebook
  • LINE

Above ~ the beauty island 吉祥寺店

田母神 佳祐

  • twitter
  • facebook
  • instagram
東京都武蔵野市吉祥寺にある美容室Above the beauty island(アバーブ ザ ビューティーアイランド)にて副店長として活躍中
毛髪理論の資格も取得し、吉祥寺一の毛髪・薬剤理論オタク。
得意技術はダメージを徹底的に抑えた艶・カラーリング。
サロンワークではヘアケア、ホームケア、ランチ、ディナーのお店、飲み屋、更には明日のお弁当まで幅広くアドバイスをしている。
撮影・講習など外部でも活躍中。
  • twitter
  • facebook
  • instagram
Above ~ the beauty island 吉祥寺店

店舗名

Above ~ the beauty island 吉祥寺店

取扱ブランド

    http://above-beauty.jp/

    RELATED ARTICLE関連記事