本田晋一
2024/08/08
こんにちは。大阪で美容師をしている本田晋一と申します。
髪にダメージを与えず手軽にカラーリングができるヘアマニキュアやカラートリートメント。カラーバターやマニックパニックもカラートリートメントの一種です。
しかし「ヘアマニキュアとカラートリートメントは何が違うの?」「どっちを使えばいいの?」と迷ってしまう方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、ヘアマニキュア・カラートリートメント・カラーバターの違いを詳しく解説します。ヘアマニキュアやカラートリートメントを使ってみたい方はぜひ参考にしてください。
一般的なヘアカラーは髪の内部に薬剤を浸透させて色を変化させます。一方、ヘアマニキュア・カラートリートメント・カラーバターは、どれも髪の表面に色素を付着させて染める薬剤です。
表面に色をのせているだけなのでシャンプーのたびに徐々に色落ちし、平均して1か月ほどでもとの髪色に戻ります。また、通常のヘアカラーのように地毛を明るくする作用はないため、暗い髪のカラーチェンジはできません。
ただし、髪へのダメージがなく、ヘアカラー剤にアレルギーがある方でも使えるのはメリットといえるでしょう。
商品によって異なりますが、ヘアマニキュア・カラートリートメント・カラーバターのおもな特徴とそれぞれの違いをご紹介します。
ヘアマニキュアは髪の表面に色素をコーティングして髪色を変えます。表面をコーティングするので、髪にハリやコシが出やすいのが特徴です。
カラートリートメントよりも発色がよく、1回の使用で2~4週間ほどもちます。肌や床などに付着するとなかなか色が落ちないため、髪に塗布するときはコームと手袋を使います。
ジアミンアレルギーで白髪染めが使えない方が、白髪をカバーするために使うのが一般的です。
▼ヘアマニュキュアについて詳しく知りたい方はこちらもチェック!
カラートリートメントは色素が含まれたトリートメント。トリートメント成分で髪をケアをしながらカラーリングができるのが特徴です。
アメリカ製のヘアカラークリーム「マニックパニック(マニパニ)」もカラートリートメントのひとつです。ヘアマニキュアに比べ発色はおだやかなものが多く、複数回使用することで徐々に色が定着します。
トリートメントのように、シャンプー後にタオルドライした髪に素手で塗布して使います。
※商品によっては乾いた髪に使うものもあります
白髪染めをしていて次の美容院の予定までに白髪が気になるときや、鮮やかなカラーをキープしたいときに使うのが一般的です。
ブリーチした髪にビビッドな色味を入れる、ヘアカラー剤の後に色味をプラスするといった使い方もできます。
▼カラートリートメントについて詳しく知りたい方はこちらもチェック!
忙しい人でも続けやすいカラートリートメントです。
カラーバターはカラートリートメントの一種なので、おもな特徴や使い方はカラートリートメントと同じです。ただ、カラートリートメントよりもカラーバターのほうがテクスチャーがやや固めで、粘度が高い傾向があります。
ヘアマニキュアとカラートリートメント(カラーバターやマニパニも含む)は結局どちらがいいのか迷ってしまいますよね。ヘアマニキュア・カラートリートメントそれぞれおすすめの人の特徴をご紹介します。
特徴や希望の仕上がりを考慮して、自分に合うアイテムを選んでください。
一般的なヘアカラー剤にはジアミンが含まれています。ジアミンアレルギーのある方は頭皮がかぶれてしまうので、ジアミンが含まれるヘアカラー剤が使えません。
ヘアマニキュアならジアミンアレルギーの方もかぶれることなく白髪をカバーできるので安心です。
ヘアマニキュアは髪がやせてきた年配の方の白髪染めにもおすすめです。髪をコーティングして染めるので、ハリとコシ、ツヤがアップします。白髪をカバーしながらボリュームアップしたい人に◎。
白髪染めをして時間が経ち、根元の白髪が気になるけれど、すぐに美容院に行けないときはカラートリートメントで対処してもよいでしょう。トリートメント感覚でお風呂で使えるので、手軽に白髪をカバーできます。
カラートリートメントは色味を補い、キレイな髪色を長くキープする効果があります。ブリーチ後に鮮やかな色を入れた場合は、髪色にあわせたカラートリートメントで色味を補うのがおすすめです。
カラートリートメントにはトリートメント成分が配合されているので、ダメージが気になる方にも◎。パサつきやダメージをケアしながら色味を補給できます。
引用元:カラパレ
最後に、ヘアマニキュアやカラートリートメントを使うときの注意点をお伝えします。
ヘアマニキュアやカラートリートメントに脱色作用はないため、暗い髪を明るくすることはできません。白髪やブリーチした髪に色を入れる、あるいはカラーリング後の髪色をキープする目的で使います。
ヘアマニキュアやカラートリートメントの色素が髪に残留していると、ヘアカラー剤でキレイに染まらないことがあります。
美容院でカラーの予定があるときは、2~3週間前からヘアマニキュアやカラートリートメントの使用は控えましょう。
ヘアマニキュアやカラートリートメントでムラになってしまったり、思いどおりの色にならなかったりしても、簡単に落とすことができません。
クリアタイプのカラーバターや他の色味を入れて調整するか、シャンプーで徐々に落ちるのを待つしかないので、使い方や色選びには注意してください。
また、ヘアマニキュアやカラートリートメントはブリーチでも落とせないので、セルフブリーチは絶対にやめましょう。
お風呂でヘアマニキュアやカラートリートメントを使うと、壁や床が汚れてしまうおそれがあります。付着した薬剤が乾くと落ちにくいので、すぐにシャワーで洗い流しましょう。
ヘアマニキュアやカラートリートメントをした髪は、濡れているとタオルや枕に色が移りやすいです。お風呂上がりはできるだけ早くドライヤーで髪を乾かしましょう。
また、汗や雨で濡れても色落ちしやすいので、衣類が汚れないように注意してください。
引用元:カラパレ
ヘアマニキュアやカラートリートメント、カラーバターはそれぞれの特徴や使用目的、注意点を理解していれば、ヘアカラーの選択肢を広げてくれる便利なアイテムです。
ただし、希望する髪色や髪の状態によって最適な薬剤・施術が異なるので、迷ったら担当の美容師さんに相談してくださいね。
美容師さんと相談しながらライフスタイルや好みに合う方法を見つけ、好きな髪色を楽しみましょう。
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