成田ヨシヒロ
2016/10/26
こんにちは。青森市の美容室「アオノハ」成田です。
つい先日のお客様との会話。
カウンセリングをしていて、どんなヘアスタイル、どんな髪色にするか相談していたら
ふと、
「なんでカラーって色が落ちても黒く戻らないんですか?」と。
OH!盲点!!
でした。
当たり前のように毎日何年もお客様をカラーしているし、
お客様ももうカラーをしていて当たり前の世の中。
新しい情報ばかり発信されてしまい、「基本情報」の共有がもしかしたらおろそかに!
ということであえてご説明。
基本的に日本人の髪色は黒。
ある意味メラニン色素が100%満たされてる状態。
そこに色素だけプラスしても「色」は見えないですよね。黒のまま。
なので狙った明るさの色味にするために、
それよりも気持ち明るめのレベルまで「元の髪の毛の色素を抜きます」。
どれだけ抜くかによって明るさが変わり、それによって髪の毛の色味(薬剤の色素が入る前の)も、赤茶色だったり、黄色っぽい茶色だったり、はたまた黄色(キンパツ)になるわけです。
そして、残った髪の毛の色味と、薬剤の色素が合わさします。
この2つの作用が薬剤の中でほぼ同時に(厳密には「同時」ではないけど)行われています。
その結果「仕上がりの色味」の完成です!
日頃たくさんの美容師さんがアップしている素敵な髪色はそういうお客様の髪の毛と薬剤の「引き算」と「足し算」を駆使して表現されています。
で、褪色(色が抜ける)したらどうなるか。
だからあれですよ。
市販のよくある「髪色戻し」的な商品は元の状態に戻るわけじゃないので要注意。
元の黒髪のように「暗く染めるカラー剤」です。
カラーする前に「戻る」じゃないですからね!
その薬剤の力によって元の髪の色素が抜かれ、その分の明るさのある状態に戻ります。
なので黒髪からカラーをして茶色くなった髪の毛はしばらく経って、色味は少し変化するけど「黒髪」に戻るわけじゃないんですね。
という、ヘアカラーの基本的なことですが、やっぱり美容師が当たり前だと思って進めてしまっていてはお客様に正しい情報届けられてないのかもな〜と。
ちゃんと適切に説明しないとな〜と感じたので。
ご参考ください。
(※ヘアマニキュアやカラーバターなど、着色の理論が違うものもあるので、一般のアルカリカラーでのお話です!)
アオノハ
成田ヨシヒロ