b-ex journal 編集部
2024/03/08
「ちらほら白髪が気になる…」「白髪染めをくり返すのが面倒…」そんな方におすすめなのが白髪ぼかしハイライトです。
白髪があっても明るい髪色やおしゃれなスタイルを楽しめる新たな白髪のカバー方法として、大人世代を中心に人気が高まっています。
この記事では白髪ぼかしハイライトがどんなスタイルなのかを詳しく解説します。白髪の量やお客様の希望にあわせた白髪ぼかしハイライトのスタイルもたくさん紹介するので、白髪にお悩みの方はぜひ最後までチェックしてくださいね。
白髪ぼかしハイライトについて教えてくれたのは
FILMS/統括マネージャー 池田翔さん
1991年生まれ、町田美容学校卒業後、都内有名サロンを経てFILMSのオープニングスタッフとして参加。田町店、店長を経て2022年にFILMS統括ディレクターに就任。
丁寧な技術と接客で20代~50代を中心に幅広いファン顧客を持つ。また白髪ぼかしハイライトが人気で特に30代以上の顧客からの支持を集めている。
Instagram:@films.ikeda
池田翔さんのサロン予約:https://beauty.hotpepper.jp/slnH000626846/stylist/T000831929/
これまでは白髪が気になる場合は、白髪染めでしっかり染めて隠すのが一般的でした。しかし根元が伸びるたびに染め直しが必要、暗い色しか選べないなど白髪染めならではのお悩みも……。
そこで近年おしゃれな大人世代から注目されているのが、白髪を染めるのではなく、ぼかして目立たなくする「白髪ぼかしハイライト」です。「脱白髪染め」とも呼ばれます。
ハイライトは髪に明るい色を細く筋状に入れて立体感を出すデザインカラー。白髪ぼかしハイライトは、白髪が気になる部分にあわせて細いハイライトを入れてから、ヘアカラーをします。
ハイライトが白髪の仲間のような役割を果たしてくれるので、全体に白髪がなじんで目立たなくなるのです。
また、白髪ぼかしハイライトに使うカラー剤は白髪染め(グレイカラー)ではなくおしゃれ染め(ファッションカラー)がメインです。そのため白髪染めでは難しい明るい髪色を楽しむこともできます。
白髪ぼかしハイライトのメリットを詳しくご紹介します。
先ほどもお伝えしたとおり、白髪ぼかしハイライトは白髪をぼかして目立たなくする効果があります。白髪ぼかしハイライトをすることで、白髪が気になるストレスから解放されます。
白髪染めは染めたてはキレイですが、2~3週間で根元の伸びた白髪が気になってしまいますよね。リタッチのために毎月美容院に通うのは時間もコストもかかります。とはいえホームカラーで白髪染めをくり返すのは髪へのダメージが大きく、おすすめできません。
白髪ぼかしハイライトなら、ヘアカラーの頻度を減らすことが可能です。白髪を活かしてぼかすので、根元が伸びても白髪染めのように境目が目立ちません。個人差はありますが、白髪ぼかしハイライトは1か月半~2か月ほどキレイなスタイルが続きます。
ハイライトを入れると髪に自然な動きと立体感が生まれ、おしゃれなスタイルに仕上がります。白髪をぼかしながら若々しくトレンド感のある雰囲気を演出できます。
また、ハイライトにはやせてぺたんこになりやすい髪がボリュームアップして見える効果も。年齢を重ねて髪にボリュームが出にくくなった方にもおすすめです。
白髪をしっかり染めるには濃い染料が必要です。そのため白髪染めにはおしゃれ染めよりも濃い染料が使われています。濃い染料で明るさを表現するには限界があるため、白髪染めはどうしても暗めのカラーになってしまいます。
一方、白髪を完全に染めきらない白髪ぼかしハイライトは、おしゃれ染めをメインに使ってカラーリングします。白髪染めよりも幅広い色味を表現できるので、明るい髪色を楽しむことも可能。
白髪の量や髪色にあわせて、髪全体を明るくして白髪を目立ちにくくすることもあります。
白髪ぼかしハイライトは必ずしもすべての人に合うとは限りません。せっかく白髪ぼかしハイライトに挑戦したのに思いどおりの仕上がりにならなかった……と後悔する前に、注意点もお伝えしておきます。
白髪ぼかしハイライトの目的は、あくまでも白髪をぼかして目立たなくすることです。そのため白髪を完全に隠すことはできません。
白髪をしっかり隠したい場合は白髪染めがおすすめです。
ヘアカラーやダメージの状態によっては白髪ぼかしハイライトができないことがあります。たとえば以下のような状態です。
ヘナカラーやヘアマニキュアで染めると染料が髪に残ってしまいます。ブリーチしてもキレイに色が抜けない可能性が高いので、白髪ぼかしハイライトはできません。
真っ黒染めをしている場合も基本的には白髪ぼかしハイライトはおすすめできません。真っ黒染めをしている髪に白髪ぼかしハイライトをするには、2回以上のブリーチが必要です。そのぶんの時間と費用、髪への負担がかかってしまうのは理解しておきましょう。
ハイライトは基本的にはブリーチを使います。最近のブリーチ剤は髪への負担が少なくなってはいるものの、多少のダメージは避けられません。よって、過度のダメージを受けている髪には白髪ぼかしハイライトはできません。
縮毛矯正やパーマとの同時施術もできないので注意してください。
白髪ぼかしハイライトは正しい知識と高い技術が必要な施術です。白髪ぼかしハイライトが得意な美容師さんや、白髪ぼかしを売りにしている美容院を探してオーダーすることをおすすめします。
白髪ぼかしハイライトは普通の白髪染めよりも作業工程が多くなります。髪の長さや希望のスタイルにもよりますが、普通の白髪染めよりも1時間前後は時間がかかるでしょう。
予約時にあらかじめ白髪ぼかしハイライトをしたいことを伝え、時間に余裕を持って美容院に行きましょう。
白髪ぼかしハイライトのメリット・デメリットをふまえると、白髪ぼかしハイライトは以下のような人におすすめです。
白髪ぼかしハイライトは白髪を完全に隠すよりも、目立たなくしたい人におすすめです。根元が伸びたり少し白髪があったりしても、気にせず好きな髪色を楽しみたい方にはぴったりです。
根元が伸びるたびに白髪染めをくり返すのが面倒な人にも、白髪ぼかしハイライトはおすすめです。根元が伸びてもグラデーションのようになり自然になじむので、白髪染めよりもヘアカラーの頻度を減らせるでしょう。
白髪ぼかしハイライトなら白髪があるとは思えないような幅広い髪色とスタイルを楽しめます。白髪を気にせずおしゃれを楽しみたい大人世代や若々しい雰囲気を演出したい人に◎。
明るい髪色にしたくても白髪染めだからとあきらめていた人も、ぜひ一度白髪ぼかしハイライトを検討してみてください。髪色が明るくなると華やかな印象になり、顔色も明るく見えますよ。
白髪ぼかしハイライトは、一人ひとりの髪の状態や希望の仕上がりによってハイライトの入れ方や色選びなどが異なります。特に重要な点についてご紹介します。
白髪ぼかしハイライトをするときに、美容師はまず白髪の量を確認します。髪全体に対して
白髪率が50%未満か、50%以上かで白髪ぼかしハイライトのアプローチの仕方が変わるからです。
白髪が生えている部分にアプローチします。ハイライトで白髪と同等の明るさの線を毛先につくり、根元の白髪を目立ちにくくします。
基本的なアプローチは白髪率50%未満の場合と同じです。ただし、白髪が多くなるほど全体の色味も考慮してアプローチします。白髪にあわせて全体的にトーンアップすると、より白髪が目立ちにくいスタイルにできます。
現状の髪色が8レベル以上の明るさであれば、問題なく白髪ぼかしハイライトができます。
7レベル以下の場合は、一度では希望の明るさにならないことがあります。まずはベースを明るくし、長いスパンで見て作っていくのがおすすめです。
また、ヘナカラーやヘアマニキュアなどが髪に残っていたり、極度のダメージがあったりすると基本的に白髪ぼかしハイライトはできません。真っ黒染めをしている場合も2回以上のブリーチが必要なので、施術をお断りされるケースが多いかもしれません。
ご自身の髪で白髪ぼかしハイライトができるか迷ったら、まずは担当の美容師さんに相談してみてください。
同じ白髪ぼかしハイライトでも明るさやハイライトの入れ方などによって、仕上がりのバリエーションはさまざまです。理想の白髪ぼかしハイライトにするために、希望があれば具体的に担当の美容師さんに伝えましょう。
など、さまざまなお悩みや要望があると思います。ぜひ遠慮せずに伝えてくださいね。
白髪ぼかしハイライトの基本の流れをご紹介します。スタイルによってこの限りではありませんが、参考にしてみてください。
白髪があるところを拾いながらブリーチ剤を塗布してハイライトを入れます。
ハイライトを入れた部分以外の髪をカラーリングします。おもにファッションカラーを使います。
時間を置いたら、シャンプー台でヘアカラーを流してシャンプーをします。その後、シャンプー台でカラーを調整し、再度シャンプーします。
ドライヤーで乾かしてスタイリングすれば白髪ぼかしハイライトの完成です。
ここからは実際に白髪ぼかしハイライトを施術されたお客様の事例をいくつかご紹介します。
・白髪率20%
・もとの髪色10レベル
・分け目の白髪が気になる
白髪率が低めの場合はまだ黒い髪も多く生えてくるので、全体を明るくするとプリンが気になってしまいます。
そこで白髪が気になる分け目付近にハイライトを入れ、全体はトーンダウン。コントラストのあるハイライトに仕上げています。
・白髪率30%
・もとの髪色9レベル
・顔周りと分け目の白髪が気になる
白髪が多い顔周りをやや暗めにし、全体を赤みを抑えたグレージュに。ハイライト部分はブリーチでしっかり色味を抜き、コントラストのある仕上がりにしています。
・白髪率20~30%
・もとの髪色9レベル
・全体的な白髪が気になる
白髪がある部分を拾いながら全体的にハイライトを入れています。
・白髪率20~30%
・もとの髪色10レベル
・全体的な白髪が気になる
全体的に細かいハイライトを入れています。上側にやや多めに入れることで立体感と動きのある仕上がりに。
カラーは黄みを抑え、ハイライト部分をグレーっぽくしてスタイリッシュな印象に仕上げています。
白髪率が80%を超える場合は、ハイライトを入れず色味を調整して白髪をぼかすのがおすすめです。
・白髪率90%
・もとの髪色12レベル
ハイライトは入れず、毛先の黄みを抑えながら白髪の部分に軽く色を乗せて全体をおしゃれなグレージュに。
・白髪率80%
・もとの髪色11レベル
・根元が伸びると白髪が目立つ
ハイライトは入れず、全体をまろやかなグレージュに。全体の彩度を落とすことで、根元が伸びても気にならないように仕上げています。
白髪が多い場合の根元はファッションカラーをベースに、少量のグレイカラー(白髪染め)を混ぜて作ります。そうすることで白髪が自然になじみ、根元が伸びても気になりにくいベースができます。
ハイライトは一度入れれば、毎回入れる必要はありません。1.5~2か月に1回くらいの頻度でカラーのメンテナンス、4~6か月に1回くらいの頻度でハイライトの入れ直しをすると、キレイな白髪ぼかしハイライトをキープできるでしょう。
はじめて白髪ぼかしハイライトをするときは、もとの髪色や髪の状態によっては1回で希望のスタイルや明るさにならないことがあります。担当の美容師さんと相談しながら、長期的に見て理想の白髪ぼかしハイライトを作っていくのがおすすめです。
白髪ぼかしハイライトのよくある質問にお答えします。
ベースが明るいほうが白髪はぼけやすいです。しかし、明るすぎるのは嫌な方にはトーンを抑えた白髪ぼかしハイライトも可能です。白髪の量や希望の明るさによって調整できるので、美容師さんに相談してみてください。
美容院にもよりますがはじめて白髪ぼかしハイライトを入れる場合は、2時間半ほどかかります。カットも同時におこなう場合は3時間半~4時間ほどです。
白髪ぼかしハイライトはブリーチをするので、多少のダメージは避けられません。
ただし、細くハイライトを入れるので全体をブリーチするよりもダメージは少なくて済みます。ブリーチが必要なメニューのなかでもダメージは最小限といってもよいでしょう。
また、トリートメントや日頃のヘアケアもあわせておこなっていただくと、よりキレイな白髪ぼかしハイライトをキープできます。
ディープレイヤーH
白髪ぼかしハイライトなら白髪を気にせず、おしゃれで若々しいスタイルを楽しめます。白髪は白髪染めで隠すしかないと思っていた方は、新たな選択肢のひとつとして、白髪ぼかしハイライトも検討してみてはいかがでしょうか。
白髪ぼかしハイライトが気になる方は、今後どんなスタイルにしたいかもあわせて、信頼できる美容師さんに相談してみてくださいね。
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