新井 誠
2016/04/27
成田で美容師をしている新井誠です。
皆様、【カラーリング】楽しんでいますか???
【カラー】は、気持ちも雰囲気も変えてしまう魔法みたいなものです。
カラーを明るくすることで、気持ちも明るくなり、自然と笑顔が出てしまったりするのでは???
私は、そんなカラーをし終わってからのお客様の嬉しそうな顔を見るのが大好きです。美容師って素敵な仕事だなぁ。
と、そんな魔法のような【カラー】ですが、その魔法もいつかは解けてしまうものです。
『色落ち』をしてしまった髪は、赤っぽかったり黄色っぽかったり、自分が最初に染めていた色とは変わってきてしまいます。
そして、その変わってしまった髪の色を見て、
「あー、色落ちてきちゃったかー。良い色だったのになー。ブツブツ。」
っていうくらいにしか思わないかもしれませんが、これって実は髪の毛にとってはちょっと恐い状況なのです。
「え?色落ちただけじゃん。」
ノンノンノン。
実際、色が落ちるっていうことがなぜ起きてしまうのかご存知でしょうか???
それって実は、髪にとっては辛い出来事なのですよ。。。
その中に、黒っぽいゴマのような粒粒がたくさん詰まっているので、日本人の髪の毛は黒く見えます。(もちろん、他にも詰まっているものはあります。)
そして、【カラー】という、『髪の毛を茶色くしたりする』というのは、この黒っぽいゴマを粉々にしていき、詰まっている数を減らすことで、黒を薄めるように明るく茶色になっていくのです。
そして同時に、壊した黒っぽいゴマの代わりに、青だったり、紫だったり黄色だったり、赤だったりの変わりの『違う色のゴマ』を髪の毛に入れていきます。
そうすることで、髪の色は茶色くなり、アッシュだったりの色に変わっていくのです。
カラーのあとにシャンプーしたりすると、泡が染めた色のようになってしまうときがありませんか???
これってその『粒粒』が髪の中から出てきてしまっているから起きてしまっているんですよね。
まぁそれはある程度すると止まるのですが。
むしろ、それが止まらずに色が全部抜けきってしまうとしたら、髪の表面にある、色を抜け出させないようにするための壁(キューティクル)がベロンベロンに弱っている可能性が高いです。
その場合は壁をしっかり維持させるためにも、しっかりシャンプーだったりでケアをするのが大事です。
カラーをすることで、髪の毛の中に閉じ込めさせた『色の粒粒』が、日が経つにつれて髪の外に抜けていってしまうことが【色落ち】です。
そうなると髪の毛は、カラーをしたときにある程度の数を壊してしまった『黒っぽいゴマ』の残りだけになるので、染めたときより、余計に茶色く見えたりしてしまうのです。
色落ちした状態というのは、ストロー(髪の毛)の中にぎっしり詰まっていた『ゴマ』が減ってしまっている状態なのです。
だって、『中身がしっかり詰まっている状態のストロー』と、『中身がスカスカなストロー』と、どっちのほうが、【耐久力】があると思いますか???
想像するに容易いでしょう。
ましてや、その状態でも毎日シャンプーしたりドライヤーをかけたりもします。
摩擦も起きれば、とかしたりもして物理的な力も髪の毛に加わります。
どうです???恐くありません???
「じゃあどうすれば???」
簡単ですね。
そうすることで、髪の毛の中にはしっかりと『色の粒粒』が詰まっていることになるので、髪の【耐久力】は高くなります。
ダメージからも髪は強くなり、傷みづらい髪の毛になってくれるのです。
なので【色落ち】をしないように、染め直したりして【色を保っていく】というのは、とっても大事なことなんですよ!
髪の毛の色は、人に与える印象としてもとても大事ですが、それと同じく、髪がダメージを受けバサッとしている状態は、人に良い印象は与えづらいでしょう。
髪の色もダメージも、しっかり良い状態を保って、素敵な【カラーライフ】を送ってくださいませ。
たくさんの女性の髪の毛がキレイになりますように。
Wiz 公津の杜店
新井 誠