本田晋一
2024/03/12
大阪で美容師をしている本田晋一です。日々たくさんのお客様にヘアカラーをさせていただくなかで、
「今日染めたヘアカラーはいつまで色持ちしますか?」
「髪を染めた日は洗わないほうがいいですか?水洗いなら大丈夫?」
「色落ちを防ぐ方法はありますか?」
など、色落ちについてさまざまなお悩みを聞きます。せっかくキレイに染めたヘアカラーが3日で色落ちしてしまったら、悲しいですもんね。
そこで今回は、ヘアカラーの色落ちを防ぐために髪を染めた日にやってはいけないことを解説します。また、とりあえずこれだけはやってほしい色落ちを防ぐ方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
引用元:カラログ
ヘアカラーの色素が髪に定着するには、最低24時間かかるといわれています。
ヘアカラーは髪の表面にあるキューティクルを開き、髪の内部に色素を入れて髪が染まります。色素が完全に定着するまでには、少し時間がかかってしまうのです。
そのため、髪を染めた日はまだキューティクルが完全に閉じておらず、水になじみやすい状態。髪内部の色素もまだ定着しきっていないので、水に濡れるだけでも色素が簡単に流れ出やすくなっています。
また、髪がダメージを受けてキューティクルが開いていると、色素だけでなく髪に必要な水分や栄養分まで外に流れ出てしまう可能性があります。
よって、髪を染めた日はできるだけ髪を洗うのは我慢して、丁寧にケアする必要があるのです。
▼シャンプーによる色落ちを検証した記事はこちら
続いて、髪を染めた日にやってはいけないことを具体的にご紹介します。意外とやってしまいがちなのでぜひ注意してみてください。
色落ちが早くなる一番の原因といっていいのがシャンプーです。ヘアカラーが完全に定着していない髪に洗浄力の強いシャンプーで洗うと、一気に色落ちしてしまいます。
少しでも色持ちをよくしたければ、髪を染めた日はシャンプーで洗わないようにしましょう。
キューティクルは水に濡れると開く性質があります。そのため、髪が濡れている時間が長いほど、髪内部の色素が流出しやすくなり色落ちが進行します。
髪を染めた日はシャンプーだけでなく、髪を濡らすのもできるだけ控えましょう。お風呂に入るときは髪をまとめるか、シャワーキャップをかぶって、髪を濡らさないように気をつけてください。
水はもちろん汗で髪が濡れてもキューティクルは開きます。汗をたくさんかくとシャンプーしたくなってしまうこともあり、髪を染めた日はサウナや激しい運動などは控えましょう。
紫外線は肌だけでなく、髪にも悪影響を与えます。強い紫外線を浴びると、キューティクルがダメージを受け、ヘアカラーの色素や髪に必要な水分、栄養分まで流れ出やすくなります。
髪を染めた日はもちろん、日頃から日傘や帽子などで髪の紫外線対策もしましょう。
ヘアカラーの色素は熱ダメージの影響を受けやすく、高温(180℃以上)のヘアアイロンを髪にあてると、色落ちにつながるおそれがあります。
美容院で仕上げにヘアアイロンを使うときは、美容師が適切な温度管理やケアをしてスタイリングするので、あまり心配しすぎなくても大丈夫です。ただ、髪を染めた日に自分でヘアアイロンを使うのは避けたほうがよいでしょう。
髪を染めた日は自宅でもしっかりトリートメントをしたほうがいいと思われがちですが、実はNG。当日は自分でシャンプーもトリートメントもしないのがベストですが、トリートメントをつける場合でも強くもみこむのはやめましょう。
トリートメントはキューティクルが開いた濡れた髪につけるので、力を入れてぎゅっと髪を握ると、髪内部の色素も一緒に抜け出てしまいます。
翌日以降でもヘアカラー後にトリートメントを使うときは、軽くなじませてから、目の粗いコームでやさしくコーミングして整えるのがおすすめです。
髪を染めた日は洗わないほうがいいとはいえ、状況によっては洗いたいこともありますよね。そんなときの対処法をお伝えします。
髪や頭皮の汚れは水洗いだけでも十分落とせます。汚れが気になるときは水洗いにしましょう。
ただし、冷たい水では頭皮の油分が落ちにくく、熱すぎても乾燥や色落ちの原因に。水洗いするときは38℃前後のぬるま湯がおすすめです。
また、爪を立てたりゴシゴシこすったりして洗うと、摩擦でキューティクルが傷つき、色落ちしやすくなります。汚れが気になる頭皮を中心に、指の腹で軽くマッサージするようにやさしく洗い流すのがポイントです。
とはいえ、水洗いだけでも多少は色落ちしてしまうので、可能であれば控えてくださいね。
どうしてもシャンプーしたいときは、洗浄成分がマイルドで色落ちしにくい処方のカラーケア用のシャンプーとトリートメントを使いましょう。
また、髪が濡れている時間をできるだけ短くするためにも、シャンプーは入浴時間の最後にするのがおすすめです。
一般的な市販のシャンプーは洗浄力が強く、色落ちしやすいものが多いです。少しでも長くキレイな髪色を楽しむためには、髪を染めた日は特に一般的な市販のシャンプーは使わないほうがよいでしょう。
スロウ カラーシャンプー アッシュ
スロウ カラーシャンプー アッシュは、抜けやすい寒色系の染料を補いながら赤みを抑え、アッシュカラーの色持ちをよくします。ダメージケア成分配合で、やわらかな手触りとツヤのあるキレイな髪色に。
▼カラーシャンプーの効果や使い方はこちらの記事をチェック!
ティントバー カラートリートメント
鮮やかなカラーのヘアケアにはティントバー カラートリートメントがおすすめです。
週1回のケアで髪にうるおいを与えながら、色落ちを感じやすい鮮やかな色をしっかりチャージ。忙しい人でも続けやすいカラートリートメントです。
▼カラートリートメントの使い方はこちらの記事をチェック!
ヘアカラーの色落ちを防ぐために、普段のヘアケアで最低限やってほしいことをご紹介します。
髪が濡れた状態でいるとキューティクルが開いたままになり、ダメージや色落ちにつながります。
まずは、お風呂上がりにしっかりと髪を乾かすことを毎日徹底しましょう。難しいことはせず、日々継続することが何より大切ですよ。
髪の乾燥やダメージが進行すると、ヘアカラーの色落ちも早くなります。ドライヤーの前にはミルクタイプの洗い流さないトリートメント(ヘアミルク)を使って保湿するのがおすすめです。
ドライヤーの熱によるダメージから髪を守ってくれるので、まとまりと手ざわりがよくなります。
ロレッタ エメ ナイトトリートメント
ロレッタ エメ ナイトトリートメントは寝ている間にじっくり浸透する美容液成分配合のトリートメント。うねりや広がりを抑え、翌朝までしっとりまとまります。オイルが苦手な方にもおすすめです。
日中はオイルタイプの洗い流さないトリートメント(ヘアオイル)で髪を保護することをおすすめします。ヘアオイルを使用することで紫外線や摩擦、乾燥などの外的刺激から髪を守り、ヘアカラーの色素や髪に必要な水分、栄養分が流出しにくい状態を作れます。
洗い流さないトリートメントは手ざわりをよくするだけでなく、色落ちを防ぐためにも効果的なので、ぜひ日頃のヘアケアに取り入れてみてください。
ディープレイヤー リペアオイル
ディープレイヤー リペアオイルは髪にも体にも使える、高浸透高保湿の3WAYオイル。アウトバスオイルとしてはもちろん、ヘアスタイリングやフレグランスにも使えます。
ヘアカラーの色持ちは日頃のヘアケアで大きく変わります。この記事でご紹介したことを参考に、できるところから意識してみてくださいね。
色落ちを防ぐことはダメージケアにもつながります。ダメージのないキレイな髪を目指すためにも、ぜひ毎日のヘアケアを習慣にしましょう。
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