小原 孝則
2024/12/19
こんにちは、美容師の小原孝則です。
イメージチェンジをしたいとき、パーマとカラーを両方しようと考える方は多いのではないでしょうか。
しかし
「パーマとカラーは同じ日にできるの?」
「パーマとカラーはどっちを先に施術すべき?」
など、迷ってしまうこともありますよね。
この記事では、パーマとカラーを両方するときの注意点からオーダー方法まで美容師が詳しく解説します。髪への負担を最小限に抑えながら理想を叶えるコツも紹介するので、ぜひ最後までチェックしてください。
引用元:カラパレ
結論からお伝えすると、パーマとカラーは期間をあけての施術が好ましいです。
同じ日にパーマとカラーをすると、どうしても髪にかかる負担が大きくなります。ストレートパーマや縮毛矯正も同様です。
髪へのダメージを考慮しながら美しく仕上げるなら、先にパーマをかけ、パーマが定着してきた1~2週間後にカラーをすることをおすすめします。
引用元:カラパレ
パーマとカラーは期間をあけるのがベターですが、同じ日に済ませたい方も多いでしょう。パーマとカラーの同時施術は「コスメパーマ」といわれる化粧品に分類されるカーリング料を使用すれば可能です。
パーマに使う薬剤は医薬部外品(パーマ剤)と化粧品(カーリング料)の2種類があります。医薬部外品のパーマ剤を、同じく医薬部外品であるヘアカラー剤と同時に使うことは、薬機法で禁止されています。
かつてはパーマといえば医薬部外品のパーマ剤の使用が主流だったので、カラーとの同時施術は不可能でした。しかし、ニーズの変化や技術の進歩によって近年は化粧品のカーリング料が増え、医薬部外品のパーマ剤を使わず髪にウェーブを作れるようになりました。
よって、化粧品の薬剤(コスメパーマ)を使えば、パーマとカラーを同じ日に施術できます。ただし、髪の状態や希望する仕上がりなどによってはコスメパーマが向かない、あるいは同時施術をおすすめできない場合もあるので、まずは美容師さんに相談してください。
パーマとカラーの間隔をあけて別日に施術する場合も、コスメパーマでカラーと同じ日に施術する場合も、パーマを先にするのが理想です。
パーマとカラーはどちらも髪の内部に薬剤が浸透し、内部構造を変化させます。カラーを先にすると、パーマの薬剤によってせっかく染めたヘアカラーが色落ちしてしまうおそれがあるのです。
美しい仕上がりを求めるなら、パーマ→カラーの順番で施術するのがよいでしょう。
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引用元:カラパレ
パーマとカラーをした後の髪はデリケートでダメージを受けやすくなっているので、適切なケアが必要です。ここからは、パーマとカラー後の髪を美しく保つための具体的なケア方法をご紹介します。
パーマとカラーの後はダメージを受けた髪を補修するために、美容院でトリートメントを受けることをおすすめします。サロントリートメントは髪の内部から補修し、サラツヤ髪をキープできるので定期的に行うのが◎。
美容師さんに相談すれば、髪質やダメージに合ったぴったりのサロントリートメントを提案してくれるでしょう。
ホームトリートメントも併用すると、サロントリートメントの効果が長続きするのでおすすめです。
ディープレイヤー システムトリートメントは、髪の内部に補修成分を浸透させ、しっかりコーティングして保湿する5ステップのシステムトリートメント。
目指したのは、圧倒的まとまりと手触りの良さ。施術内容や髪質、ダメージ度合いで4パターンにもアレンジできる万能型本格派トリートメントです。
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▼サロントリートメントが気になった方はこちらもチェック!
パーマとカラー後のデリケートな髪には普段使うシャンプーも重要です。一般的な市販シャンプーは洗浄力の強いものが多いので、色落ちやダメージの原因となります。
可能であれば、髪と頭皮にやさしいサロンシャンプーを使うことをおすすめします。ヘアカラーの色落ちを防ぐためには、カラーシャンプーやカラートリートメントも併用するとよいでしょう。
クレイエステは頭皮の健康を考えてつくられたシャンプー&ヘアマスク。
ミネラルを豊富に含んだ天然クレイが頭皮の汚れを除去し、健康で美しい髪へ導きます。汚れはすっきり落ちるのに乾燥しにくいのも◎。
濡れた髪はキューティクルが開き、ダメージを受けやすい状態です。また、自然乾燥は髪が広がったり、パーマのカールが崩れたりする原因になります。
お風呂上がりは洗い流さないトリートメントで髪を保湿し、ドライヤーで根元から乾かしましょう。
ロレッタ エメ ナイトトリートメントは寝ている間にじっくり浸透する美容液成分配合のトリートメント。
うねりや広がりを抑え、翌朝までしっとりまとまります。オイルが苦手な方にもおすすめです。
パーマとカラーをした髪にはやさしくブラッシングをすることが大切です。雑にブラシを通すと、カールの崩れや切れ毛・枝毛の原因になるので注意してください。
紫外線は髪の乾燥やカラーの色落ちなど、ダメージの原因となります。UVカット効果のあるヘアスプレーやオイルを日常的に使用しましょう。帽子や日傘を活用するのもおすすめです。
▼髪の紫外線対策はこちらをチェック!
パーマとカラーを組み合わせれば、トレンド感のあるおしゃれなヘアスタイルを楽しめます。ここではパーマとカラーでできるおすすめのスタイルを髪の長さ別にご紹介します。
引用元:カラパレ
ショートヘアにパーマとピンクカラーを組み合わせてやわらかさと華やかさをプラス。個性的でトレンド感のある雰囲気が魅力です。
引用元:カラパレ
ボブのパーマに自然な明るさのピンクベージュの組み合わせ。レイヤーで奥行きを作り、さらにパーマをかけることで、立体感と動きのあるスタイルに。
引用元:カラパレ
ミディアムのパーマヘアにやわらかいベージュのやさしげなスタイル。軽やかで髪がやわらかく見えます。
引用元:カラパレ
エアリーなパーマに透明感のあるグレージュを組み合わせ、やわらかい雰囲気のロングスタイルに。パーマならではのほどよい動きと空気感が魅力です。
パーマとカラーはメンズスタイルにもおすすめです。セットが楽になるツイストパーマと相性抜群のラベンダーカラーでスタイリッシュに。
▼ツイストパーマが気になった方はこちらもチェック!
引用元:カラパレ
最後にパーマとカラーに関するよくある疑問にお答えします。
美容院によって異なりますが、パーマとカラーを両方する場合の費用相場は2万円前後です。また、パーマには1時間半〜2時間ほど、カラーには1時間〜1時間半ほどかかります。
カットやトリートメントをプラスするとそのぶんの費用と時間も必要なので、あらかじめ確認しておきましょう。
基本的にはブリーチとパーマの両方を髪に施術するのはおすすめできません。ストレートパーマや縮毛矯正も同様です。
髪への負担が大きくなり、ボロボロになってしまうおそれがあるからです。また、ブリーチした髪にはきれいにカールが出ず、思うようにパーマがかからない可能性が高いでしょう。
ただ、美容師さんの技術や使用する薬剤によっては対応できることもあるので、どうしてもやりたい場合は美容師さんに相談してみてください。
▼ブリーチとパーマが気になった方はこちらもチェック!
パーマをかけた髪はスプレーで全体を軽く水で濡らし、スタイリング剤をもみこんで仕上げるのがおすすめです。パーマは水で濡らすことでカールが強く出て、きれいに仕上げることができます。
おすすめのスタイリング剤をご紹介します。
ロレッタエメ オイルジェルはオイルのような感覚で使える、新感覚のスタイリングジェル。美容液成分・水分コントロール成分配合で、毛先までうるおうツヤを与えながらスタイリングします。
引用元:カラパレ
パーマとカラーを両方したい場合は、できれば1週間以上期間をあけた施術がおすすめです。パーマ→カラーの順で施術すると、色落ちせずきれいなスタイルが完成します。
同じ日にパーマとカラーをできるかどうかは使用する薬剤や美容室によって異なるので、一度美容師さんに相談してくださいね。
パーマとカラーをうまく組み合わせることで、トレンド感抜群のおしゃれヘアが完成します。施術のタイミングや順番、ケア方法をしっかり理解し、パーマ × カラーならではのスタイルを楽しんでください。
小原 孝則