桑野 友春
2023/11/07
静岡県掛川市の美容室『クラウンズヘア』のクワノです。
ハイトーンや透明感カラーには欠かせないブリーチ。全体だけでなく、ハイライトやインナーカラーなどポイントでブリーチすることもあり、需要は多いですよね。
ブリーチをするときに濡れた髪に塗布するか、乾いた髪に塗布するかは、おそらくサロンによって違うと思います。
実際、濡れた髪に塗布した場合と乾いた髪に塗布した場合では、色の抜け方にどのくらい差があるのでしょうか。ずっと気になっていたので、自ら比較検証してみました。
こちらのウィッグを使って検証します。
1. ウィッグの右半分を濡らし、右側を濡れた髪(ウェット)、左側を乾いた髪(ドライ)の状態にします。
2. 濡れた髪と乾いた髪それぞれにブリーチ剤(パウダーブリーチ40g、オキシ6%2倍80g 計120gずつ)を塗布します。
※時間差が出ないように塗布しています
3. 20分放置します。
4. 20分経過後、洗い流します。
ブリーチの工程終了後、シャンプーをし、ドライヤーで乾かした状態です。
表面は一見左右に大きな違いはなく、均一にブリーチされているようにも見えます。若干濡れた髪に塗布したほう(右側)が暗いかな?と思ってしっかり見てみると……。
内側は顕著に違いが出ました。明らかに乾いた髪に塗布したほう(左側)がしっかり脱色されています。
サイドの状態。サイドも乾いた髪に塗布したほう(左側)が明るいです。
以上の結果から、濡れた髪(ウェット塗布)より乾いた髪(ドライ塗布)のほうがブリーチ力が上がり強く脱色されることが分かりました。
正直ここまで大きな差が出るのは予想外で、もっと早く検証してみれば良かったと思います。
検証結果からはブリーチは乾いた髪に塗布したほうがしっかり脱色されるといえます。
ただ、必ずしもブリーチは乾いた髪にすべきというわけではなく、塗布のしやすさは圧倒的に濡れた髪のほうが楽でした。コーミングもスムーズだったので、引っかからず塗布できるというメリットもあります。
また、脱色力が弱まるのでダメージもやや抑えられるのではないかという予測も立てられます。
そのため、
と、状況によって使い分けるのが理想的ではないかと思います。
ドライ塗布とウェット塗布使い分けて、素敵な髪に仕上げていきましょう!
クラウンズヘア
桑野 友春