無難にリタッチなんかして失客してる場合じゃない。顧客管理はカラーでしろよという話 | bex journal
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無難にリタッチなんかして失客してる場合じゃない。顧客管理はカラーでしろよという話

樋口祐次郎

樋口祐次郎

2017/06/21

リタッチだったら自分じゃなくてもいい

基本的に僕はこういうスタンスで仕事をしています。

もちろんリタッチが希望のお客様をぞんざいに扱ってる訳ではございません。
ただ、リタッチという技術を提供して次回必ず自分を指名してくれる。という保証がどこにも見当たらないんです。

リタッチ以外の部分を気に入ってきてくれてるということもあるとは思いますが、
毎回リタッチをしにいらっしゃるお客様を思い返すと、自分が休みの日や予約が取れない日に別の担当者でもいい。と来店してるケースって多いような気がしませんか?

一番最悪なケースは新規のお客様をリタッチのみで返すという行為。
ほぼ確実に次回指名でいらっしゃることはないですよね。

他のサロンでも、誰でもできるので。

せっかく自分の店を選んでくれたのに・・・

指名し続けてくれた姉と失客した妹

今月のスロージャーナルのテーマにも繋がりますが、
5年ほど担当させてもらっている姉妹がいます。

約1年前、妹さんがふと来店しなくなりました。
しかしお子さんを連れてくるときに髪を見ると根元は伸びてない。
あれ、他行っちゃたか・・・

すると、
「ごめんね!安いカラーの専門店行ってきちゃった!」
と。

それから1年。
お子さんたちは来てくれるものの、妹さんは来ず。

やっちゃったな。と
なんで失客したんだろう?と履歴を振り返ってみると、たまに全体染めはしていたがほとんどリタッチでした。

もちろんカウンセリングで要望を伺ってのことではあったんですが、
お客さんが気づいたんでしょう。

別にこの人じゃなくてもいいと。

対照的に、お姉さんの方はほぼ毎回全体染めをしていました。
THROWが出てからコンフォートラインで根元を白髪染めをし毛先をファッションで少しずつ明るく。

THROWで染め続けた髪は白髪染めにも関わらず、オレンジや赤みなど感じないやわらかい色になっていました。

すると今月、妹さんから予約が。

「お姉ちゃんみたいにしたい」と。

まさにこれがお客様の声。

THROWを1年使い続けた結果です。

1年後の為のセルフマネジメント

自分が1年後もスタイリストとして売れ続けるために。
もしくは確実に今よりも前に進んでいる為に必要なことです。

僕は、この妹さんを失客したと気づいてから、担当するお客様のカラーはほとんどが全体染めをしてきました。
1・2年前から寒色系の赤みを削るカラーが流行り、もはやそれがベーシック。

そして今年は赤みを削られた土台の出来ている状態に対してのアプローチが流行るわけです。自然の摂理でね。

つまり、
今自分の抱えてるお客様の土台が出来上がっていないと、自分だけでなくお客様を時代遅れにさせてしまう可能性が・・・。
要望に応えられなり失客するかもです。

なんとなく今はどのメーカーさんも出し尽くした感がありますがそろそろ・・・

余談ですが、
今年の頭に、某外食企業がカラー専門店と業務提携をしましたね。
またビジネスのプロが美容業界に参入・・・

おそらくどのサロンでもかなりのウエイトを占めているカラーのお客様。
そのお客様達をどの様に他に流れてしまわないようにするか
今一度考える時かもしれません。

個人店や小規模サロンレベルではマーケティング力で太刀打ちできるわけもなく、いつ食われるか・・・

個人レベルやサロン内でこういったものに負けないような売りを作っていく必要がありそうです。

くわばらくわばら。

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宮城県の仙台市泉中央と富谷市成田でサロンを運営。オーナー兼スタイリスト。美容師以外にも見てもらえるような記事を書いていきます。
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