b-ex journal 編集部
2022/11/25
髪がパサパサしていると、ヘアスタイルもきまらないし、手触りもよくないし、とても気になりますよね。髪の毛がパサついてしまう原因を髪の構造から考え、それに基づいた対策をご紹介します。
ぜひ実践して、一日も早くパサパサしない健康的な髪を手に入れましょう。
パサパサ対策を考えるにあたって、髪の毛の基礎知識を確認しましょう。髪自体の構造と成分から見ていくことで、より本質的な対策が理解できるようになります。
まずは毛髪がどのような構造をしているか説明します。
髪の毛は細い糸のように見えますが、断面を拡大して見ると3つの層に分かれています。髪の表面はキューティクル(毛表皮)、その中はコルテックス(毛皮質)、そして中心部はメデュラ(毛髄質)と呼ばれています。
キューティクルは無色透明で、魚のうろこのように毛髪の表面を覆っています。1枚のキューティクルは8層でできており、髪の表面は何枚ものキューティクルが重なっている状態です。毛髪をドライヤーの熱やタオルの摩擦などといった外的刺激から守る盾の役割、毛髪内部の中身の流出を防ぐ蓋の役割などをしています。
コルテックスは髪の約85%を占めていて、髪の持つしなやかさや弾力を作り出しています。
髪がパサパサになってしまう原因にも、このような髪の毛の構造が関わっています。
次に、髪の毛の成分に目を向けてみましょう。毛髪は主に4つの成分からできています。
およそ80~85%がタンパク質です。そのほかは、11~13%が水分、4~5%がメラニン色素、1~6%が脂質で構成されています。
主な成分であるタンパク質や水分の状態が、髪のパサつきにも影響してきます。
髪の毛がパサパサになるにはさまざまな原因がありますが、毛髪の構造や成分を踏まえて考えると、健康な髪とパサパサな髪には以下のような違いがあります。
パサパサな状態の髪の毛は、毛髪表面を覆っているキューティクルが傷ついたり、剥がれてしまったり、キレイに整っていない状態になっている可能性が考えられます。そのため、髪内部の水分や油分が漏れだしてパサパサと乾燥した状態になり、ツヤのないパサついた見た目につながってしまいます。
タンパク質は髪の毛にとって欠かすことのできない、大切な栄養素です。ですから、摂取するタンパク質が不足してしまうと、健康な髪を育てるために必要な栄養素が足りなくなり、髪がパサパサしてしまうなどトラブルの原因になります。
また、生卵を茹でると硬い茹で卵になるように、タンパク質は熱に弱く、高温にさらされると変性して硬くなることがあります。パサパサとゴワつく髪は、髪内部のタンパク質自体が変性してしまっている場合もあります。
髪は濡れているときと乾いているときで水分量が違います。濡れているときは30%ほどの水分を含み、乾かすと11~13%の水分が髪の内部に残ります。濡らしたり乾かしたりしたときに出入りする水を自由水、乾かした後にも髪内部に残る水を結合水といいます。
パサパサな髪の毛は、乾燥した状態で、結合水の水分量が7%を下回ってしまっています。このような乾燥した状態では、パサつきだけでなく、枝毛や切れ毛など、他のトラブルも生じてしまいます。
髪の毛がパサパサな状態は、絡まり、毛先のもつれ、枝毛、切れ毛、広がり、うねり等といったお悩みにつながります。指通りもよくないでしょう。外見的にもツヤがなく、疲れた印象や老けた印象などマイナスイメージをもたれてしまうかもしれません。
パサパサであること自体も問題ですが、それを放置することによって髪の傷みが進行すると、さらなるトラブルにつながります。これから説明する改善方法や予防策で、パサパサ髪の対策を行い、悩みのない健康的な髪を目指しましょう。
パサパサ髪の状態が詳しくわかったら、どうしてそんなパサパサになってしまったのかが気になりますよね。髪の毛がパサついてしまうようになるのには、さまざまな原因が考えられます。
シャンプーは髪や頭皮の汚れをとってくれますが、その洗浄力が強すぎると必要以上に髪や頭皮の潤いを奪ってしまい、髪の乾燥につながることがあります。髪の毛や頭皮には油分と水分が一定量は必要ですので、特に髪のパサつきが気になる場合には、洗浄力が強すぎるシャンプーを使うことはおすすめしません。
また、一日に何度もシャンプーをすると洗いすぎになり、パサパサな髪の原因になることも。油分をとりすぎてしまうだけでなく、シャンプーすること自体が摩擦となり、キューティクルを傷めてしまう可能性があるからです。
シャンプーやトリートメントは、髪や頭皮の状態に合わせて選びたいですね。
シャンプーの選び方についてはこちらの記事をご覧ください。
自分に合ったシャンプーに巡り合える為には? | ヘアケア | bex journal (b-ex.inc)
ドライヤーで髪を乾かしすぎてしまったり、高温のヘアアイロンを頻繁に使用したりしていると、ヒートダメージ(熱ダメージ)を受けて髪がパサパサになることがあります。
髪の毛は高温にさらされると内部のタンパク質が変性してしまい、それによって髪が硬くなってパサつきにつながることも。
また、髪が濡れたままの状態でアイロンを使うと「ジュッ」という音がすることがありますよね。これは水蒸気爆発と呼ばれている現象で、髪の毛の表面についた水分だけでなく毛髪内部の水分までも一緒に一度に蒸発してしまう状態です。
非常にダメージが大きく、髪内部の潤いが流出して髪のパサつきの原因になってしまいます。
ドライヤーやヘアアイロンによるヒートダメージや水蒸気爆発について説明しましたが、では、熱を与えずに髪を濡れたまま放置したほうがいいと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、髪を濡れたまま放置してしまうのも、髪の毛のダメージにつながる可能性があるので、おすすめできません。
濡れた状態の髪の毛は、キューティクルが開いていて、デリケートな状態になっています。そのような状態で摩擦が加わると、キューティクルが傷ついたり、剥がれ落ちたりしてしまいます。
ですから、髪の毛を濡れたまま放置してしまうのもパサパサ髪の原因になりえます。オーバードライに気を付けながら、ちゃんとドライヤーで乾かしてあげましょう。
ケミカルダメージとは、カラーやパーマの施術時に使用する薬剤による髪の毛へのダメージのことです。
カラーやパーマは、髪の毛の表面を覆っているキューティクルを開いて内部に薬剤を浸透させて行います。何度も繰り返すことで、キューティクルが傷ついてしまったり、髪内部にあるタンパク質が流出してしまったりすることで、髪がパサパサになってしまう原因のひとつとなります。
静電気によって、キューティクルが傷ついてしまい、そのために髪がパサついてしまうこともあります。頭皮近くよりも毛先のほうが水分量が少なくて静電気が起きやすいようです。
空気が乾燥していて静電気が起こりやすい冬は、特に気を付けましょう。
キューティクルを傷つけてしまうため、髪への摩擦もパサパサ髪の原因です。
ブラッシングしすぎてしまうと、その摩擦が髪のダメージにつながります。
また、寝ている間には何度も寝返りをしますよね。寝返りをするたびに、枕と髪、髪と髪の摩擦が起こります。特に、髪が濡れたままの状態で寝てしまうと、キューティクルが剝がれやすい状態のまま枕との摩擦が起こってしまうため、髪が傷みやすくなります。
お肌は紫外線の影響を受けますが、実は髪の毛も同じです。髪も、紫外線の影響を受けます。紫外線ダメージによって、髪がパサついたり、傷んだりすることもありますので、紫外線が強い季節は注意が必要です。
更年期も髪質に影響します。女性ホルモンのひとつであるエストロゲンには、髪を成長させて保持する力があります。40代をすぎるとこのホルモン分泌が減少することが、髪質の変化につながるといわれています。
髪のパサつき以外にも、髪のハリやコシの減少、髪のうねり等も更年期による髪の変化としてあげられます。
女性は産後に髪がパサパサになってしまうこともあります。
女性ホルモンのひとつであるエストロゲンが産後に急激に低下しホルモンバランスが変化すること、産後は忙しくてヘアケアする余裕がないこと、 育児による疲労やストレスが蓄積しがちであること等が理由として考えられます。
その他の髪の毛のダメージについてはこちらの記事をご覧ください。
主な髪のダメージの原因5選を知り最高のヘアカラーを手に入れよう!! | お役立ち | bex journal (b-ex.inc)
すぐにでもパサパサ髪をなんとかして、健康的な髪の毛を手に入れられるように改善策をご紹介します。できることから対策してみましょう。
髪のパサつきが気になる場合、シャンプーの洗浄力が強すぎて必要な頭皮や髪の潤いや油分が奪われすぎている可能性があります。シャンプーを見直して、洗浄力が強すぎない、油分をとりすぎないものに変えてみるのもいいかもしれません。
また、シャンプーをする際には、しっかりと泡立てて、たっぷりと豊かな泡で洗ってください。泡立ちが足りないと摩擦によりキューティクルが傷つくことにつながります。
さらにシャンプー時の摩擦を防ぐためには、事前にブラッシングをして余計な髪の絡まりをほぐしておくとよいでしょう。
お風呂上がりの、水が滴るような状態で髪を乾かしはじめると、時間がかかって余計な熱ダメージを与えてしまったり、乾かし具合にムラができてしまったりします。
ドライヤーをする前に、まずはタオルを使って水気をとりましょう。この際に、ゴシゴシとこすらないように注意してください。タオルに水気を移すようなイメージで、髪をタオルで包んで優しくポンポンとプレスするといいでしょう。
髪を乾かすときは、まず頭皮・根元から乾かし始めましょう。
ドライヤーの熱風を髪にあてるときには、ドライヤーをフリフリと小刻みに振りましょう。そうすることにより、熱が分散されて、熱によるタンパク質の変性を防ぐことができます。
髪が傷まないためのドライヤーでの乾かし方はこちらをご覧ください。
ドライヤーで髪をキレイに乾かすポイント | bex journal (b-ex.inc)
ヘアアイロンやコテは、間違った使い方をしてしまうと髪のパサつきにつながります。
まず、濡れている髪ではなく、完全に乾いた状態の髪に使いましょう。髪は濡れた状態では、熱の影響を受けやすい状態です。髪表面のキューティクルが傷つかないよう、また水蒸気爆発が起きてしまわないよう、濡れた髪や湿った髪にはアイロンやコテを使わないよう注意してください。
しっかりと毛束を挟んだままヘアアイロンをすべらせたり、髪を引っ張りすぎたりすると髪に摩擦がかかってしまい、パサつきなどの傷みにつながります。アイロンを使う際は毛束をなめらかに抜き取るよう心掛けましょう。
同じ毛束に何度もヘアアイロンを通して熱を与えるとダメージが大きくなります。カールがつきづらい、もしくは髪をまっすぐ伸ばしづらいときは、何度もアイロンを通すのではなく、一度にとる毛束の量を減らすとよいでしょう。
頻繁にカラーやパーマを繰り返すとダメージを受けやすくなるので、髪のパサつきが気になる場合は、美容室にて頻度を相談しましょう。例えば伸びた部分だけをリタッチする、ダメージを最小限にする薬剤を選ぶ等、なるべく髪に負担がかからないようにする施術方法もあります。
また、ヘアカラーやパーマの施術後には、しっかりアフターケアすることを忘れずに。
無理に絡まりをとかそうとしたり、濡れた髪をとかすのは逆効果。乾いた状態にて、手ぐしで絡まりをといてからブラッシングしましょう。
また、一日に何度もブラッシングするなど、過度なブラッシングは避けましょう。髪に必要な油分がとれてしまったり、キューティクルが傷ついてしまったり、髪のパサつきにつながることがあります。
プラスチック製のヘアブラシは静電気を引き起こす要因になるため、木製や天然毛などの自然素材を使ったブラシ、もしくは静電気防止に特化したブラシを選ぶとよいでしょう。
髪も、紫外線によってダメージをうけます。
紫外線ダメージを防止するため、日傘をさしたり、頭頂部を覆ってくれる帽子をかぶったりするとよいでしょう。
ヘアオイルなどアウトバストリートメントを使うことも紫外線対策のひとつとなります。
特に紫外線の影響をうけやすい、夏のレジャー時は気を付けてくださいね。
ヘアオイルやヘアクリームなど、洗い流さないアウトバストリートメントを使うと、熱や摩擦から髪を守ってくれるので、髪のパサつき対策になります。
なお、商品にもよるものの、髪の根元につけてしまうとベタついてしまうので、毛先を中心に髪のパサつきが気になる部分につけるようにしましょう。
アウトバストリートメントは、ヘアオイルやミルクなど、色々なタイプがあるので選ぶときに迷ってしまいますよね。
商品によっても使用感や使用シーンが異なりますが、大まかな選び方として、乾燥が気になるときは保湿成分、ダメージが気になるときは補修成分、熱から髪を守るためにはヒートプロテクト成分を配合した商品を選ぶとよいでしょう。
自宅での日々のケアも大切ですが、いますぐに効果を実感したいという方は、ヘアサロンでプロの力をかりてみてはいかがでしょうか。
実際の髪の毛の状態を美容師さんに見てもらって相談するのがおすすめですが、すぐに実感できるサロンでのパサパサ髪対策をご紹介します。
残念ながら、傷んでしまった髪の毛を完全に元の状態に戻すことはできません。枝毛も、元に戻ることはありません。
なので、傷んでいる部分を思い切ってカットして、新たな髪形を楽しみながら、改めて伸ばしていくのもいいですね。
少しのカットでも毛先のおさまりがよくなり、パサパサ感が軽減されます。髪を伸ばしたい方も、月に一度程度は毛先をトリミングカットすることをおすすめします。
髪の毛のプロである美容師に髪の状態を見てもらい、ヘアサロンでトリートメントしてもらうのも一手です。パサパサになってしまった髪に栄養補給し、毛髪内部から外部までケアしてあげることで、よりまとまる髪に導きます。
例えば、「DeepLayer(ディープレイヤー)」は、“自分史上最高にまとまる髪”を手に入れたい方のための圧倒的ダメージケア、まとまり、そして手触りの良さを目指したサロントリートメントです。
DeepLayerのシステムトリートメントは、美容師による問診、視診、触診を行い、それぞれのお客様の施術内容や髪のダメージレベル、求める仕上がりに応じてステップを選んでもらうことができます。髪の内部から外部まで高浸透で補修する「5STEP」の本格システムトリートメントなので、パサパサ髪が気になる方には特におすすめです。
髪の毛の良い状態を維持し、パサパサ髪になってしまわないよう、パサつき予防のためには、毎日の生活習慣も見直してみましょう。
髪のパサパサは、過度なダイエットや偏食、外食による栄養不足も原因となると考えられます。髪の毛を健康な状態に保つために必要な栄養素をしっかりバランスよく摂取しましょう。
健康な髪を育てるために欠かせない栄養素は、タンパク質、ビタミン、亜鉛、カルシウムなどがあげられます。肉類、大豆製品、卵、緑黄色野菜などといった必要な栄養素が含まれる食材を、毎日の食事に取り入れるよう気を付けてみてください。
ついつい睡眠不足になってしまっていませんか。睡眠は髪の毛のためにも重要です。
眠っている間は副交感神経が優位となり、欠陥が拡張して血液のめぐりがよくなります。睡眠が不足してしまうと、それが阻害され、血行不良を招いてしまうといわれています。血行が滞ってしまうと、頭皮の血行も滞り、頭皮に栄養が十分にいきわたらなくなってしまい、健康な髪を作れなくなってしまうといった影響が考えられます。
質の良い睡眠がとれるよう、眠る環境や寝る前の習慣も見直してみましょう。
髪のパサつきが気になったときは、日々の習慣を見直すチャンス。パサパサ髪の原因を踏まえて各種対策をし、生活習慣を見直し、サロンで美容師の力も借りながら、ツヤ感あふれる健康的な髪を目指しましょう。
サロントリートメントのディープレイヤーが気になった方は、以下よりお取り扱いサロンを探してみてくださいね。
Deep Layer(ディープレイヤー)サロン検索
b-ex
b-ex journal 編集部
店舗名
b-ex
取扱ブランド