増山 亮吾
2016/05/31
こんにちは。
兵庫県小野市 マテリカヘアーの増山です。
前回の記事では、
髪のダメージレベルによってカラーの発色には違いがあるという内容でしたが、
今回はダメージのある髪をサロンでキレイに染めるためのこだわりのご紹介です。
美容師さん、お客様、
両者にもぜひ知っていて欲しい内容です。
ダメージが進行すると色の吸い込みや染着不良がおきるので、
吸い込みやすい髪にはあまり濃い調合ではなく、淡く色がのるように調合します。
染着不良がおきる髪には、色味だけでなくブラウンをMIXして少し濃いめに調合したり、
ダブルカラーという2回続けてそめる施術をします。
美容師の皆さんには【クリア】というカラー剤を使いこなす必要がありますよ。
ダメージレベルによって【処理剤】を使います。
処理剤というのはPPTとか、CMCとよばれるたんぱく質や脂質、水分などを保持する
いわば【髪の栄養】です。
水を吸いやすいダメージのある髪(親水毛)に
処理剤を事前に髪に補給して
水はじきのよい髪(疎水毛)の状態にしてからカラーをするとキレイに染まります。
ダメージの部分は最後に塗り、染まりにくい新生毛や中間部分から塗りはじめます。
薬の塗布の量や密着性も大事です。
技術に関するこだわりですね、
ダメージの部分を見定め、ダメージに対しての知識をもとに正しい施術内容と意味をキチンと理解しておく必要があります。
これが感覚で操作したりなど疎かだと話になりません。
ダメージ毛でカラーの時に重要なのがキューティクルです。
キューティクルへ正しく対応できていると比較的カラーは成功しやすく、
また多少ですがカラーの持続力がアップします。
キューティクルに届くトリートメントをカラー後に施したりします。
中でも、オイルトリートメントはキューティクルへのアプローチが非常に良く、
カラーの持続には欠かせないアイテムとして僕もオススメしております。
皆さんパーマやカラーなどされている方が多く、
ダメージに関するお悩みなどは誰しも少しは抱えているもの。
だからこそ、お客様にとっては
美容師がどこまでキチンと対応してくれるか、
また美容師としてお客様の髪にどこまで対応ができるか。
やっぱりキチンした対応ができるようになるには必要な知識を持つ事とお客様とのコミュニケーションやカウンセリングの時に相談するのが大事ですね。
日頃からダメージを蓄積させないのも大事ですが、
サロンに行った時は担当の美容師さんとお客様の関係性もキチンと作り上げるて、なんでも相談できるようにしておくほうがいいですね!
マテリカヘアーデザイン
増山 亮吾