スズキユタカ
2020/03/26
仙台市で美容師をしていますスズキユタカです。
何かと騒がしい世の中ですが気付けばもうすぐ新年度。
就職や転勤など環境の変化がある方も多くなる時期ですね。そうなると起きやすい問題がカラーのトーンダウン問題。
少し暗くする程度なら問題ないですが黒に近いところまで暗くしないといけない場合、その後明るくしにくくなってしまう危険性を伴います。
明るくしようとするとブリーチに頼らざるを得ないこともあり、その後のカラーリングには影響がかなり出てきます。
そこで、ブリーチせずに明るくできてフォーマルな場や新しい環境でも悪目立ちしないトーンダウンの一例をご紹介します。
暗くする際にレベル(明度)の低いカラー剤を使えば使うほどその後明るくしにくくなります。
ですので、なるべく明度を落とさずに暗くします。正確に言えば暗く見せるという方があっているかも知れません。フェイクたる所以はそこです。
そこで使うのがこちら。
濃厚発色がパンデミックしているTintbarのインディゴブルー。
濃い青は黒っぽく見えますのでこちらをうまく使うことで明度をそこまで落とさずに擬似的に黒染めに近い仕上がりを作れます。
お客様を例に実際のビフォアアフターを見ていただこうと思います。
2ヶ月ほど前にカラーしたのが褪色して明るくなっている状態。照明の影響もありますがややオレンジっぽく色が抜けてしまっている感じです。
トーンダウンさせるだけで明るさを抑えようとするとかなり暗めな設定をしないと黒っぽく見えるところまで持っていくのは難しく、場合によっては数ヶ月後でも染料が残って明るくしにくいなんてことになりかねません。
今回は前述のTintbar/インディゴブルーに加えてthrowのコンフォートをミックスしていきます。
コンフォートは白髪も染められるくらいの濃い染料を持ちつつもクリアに仕上がるので程よくトーンダウンしてくれる有能カラーです。
実際は染める前の髪の状態に合わせて他にもミックスしていますがそこは状態に合わせての部分になるので割愛します。
要するに実際に明度をある程度まで落としつつ、濃いブルーで黒っぽく見せやすくするいうイメージです。
染める前の状態によって配合比やプラスで足していく薬剤を調節すると・・・
パッと見はほぼ黒に近い染めていない髪のように見えますね。いかにも黒く染めました!ズドン!みたいな感じではなくあくまでもナチュラルな黒髪。
しかも、ただ黒っぽいだけではやはり気持ち的にも沈んでしまいがちです。光に透かして見ると・・・
濃いグレーのような質感がお分かりいただけると思います。この状態だと明るくするのも比較的しやすく(※絶対にブリーチしなくても大丈夫とか、自在に明るさや色の微調整ができるとは言い切れません。ビフォアの状態と求める暗さなどによります)、巻いたりした時には暗いのに透明感が出せるというミラクルなカラーです。
これが明るさだけをやたらと落としたのとは違うフェイク黒染め。
ぜひ参考にしてみてください。
KiRANA SENDAI
スズキユタカ