岩田 考司
2016/04/21
トレンザのイワタです。
先日こんな質問を頂きました。
Q.ヘナっていうトリートメントどう思いますか?
ヘナとは、インドや中近東などの熱帯地方に多く自生する、ミソハギ科シコウカ(指甲花)という植物を粉末にしたもの。昔から儀式などで髪・爪・手足に彩色するための染料として使われており、クレオパトラがヘナを使って爪を染めた、という逸話もあります。
いわゆる植物を使った草木染めをイメージしてもらうといいでしょうか?
自然の物なので髪の毛に負担がないのが特徴です。
ヘナは白髪には色が入りやすく、白髪染めとしては最適です。ただ、髪の色素を薄くする効果はありませんので、極端に黒髪を明るくすることはできません。少し色味が変わり、自然な髪色に仕上がります。
どうやら白髪染めには有効のようですがオシャレ染めとしての期待はあまり出来ないと思います。
色味もそんなに豊富ではなく明るさも限界はあるかと思います。
今回ご相談してくれたお客様は若い子なのでこの段階でカラーとしてはヘナは必要無さそうですね。
でもそう言えば本人はトリートメントとて聞いてましたね?
ヘナにはトリートメント効果があります。ヘナがタンパク質と結合する時、髪の表面にもからみ付いて薄い皮膜を作って髪の表面を覆い、髪内部の保水力を高めます。トリートメント効果により、ヘナを使っていくうちにハリ・コシがでて、クセ毛も軽減する効果があります。紫外線のダメージからも守ってくれます。カラーリングしながら、トリートメントもできるため、髪を傷めたくない方におすすめです。
多分こちらの効果でトリートメントと言う認識になったのですかね。
傷まないので白髪染め中心ですが、カラーもできてトリートメント効果もある。そんなヘナのデメリットはあるのでしょうか?
一度染めて全く違う色を入れたい、または明るくしたい等は難しいです。
自然の物ですのでそこまで色味の変化は期待出来ません。
先ほども少し触れてますが純正でない混ざり物のもありますのでダメージ等が伴う場合もあります。
【パラフェニレンジアミンなどの酸化染料】
白髪染めやカラーリング剤に使用される酸化染料が入ったものです。ナチュラルヘナに比べて発色が良く、さまざまなカラーが作れます。白髪染め・カラーリング剤よりも髪や頭皮にやさしいですが、かぶれるなどのアレルギー症状が出る場合があります。【ピクラミン酸ナトリウム】
日本では、ピクラミン酸ナトリウムをヘナに混ぜることは禁止されています。ナチュラルヘナより発色が良くなるため混入されるのですが、医薬部外品の成分のため表記義務がなく、「ナチュラルヘナ」として発売されているケースがあります。軽いアレルギーが出る場合がありますので、「ナチュラルヘナなのに発色が良すぎる」というものには注意が必要です。【2-アミノ-6-クロロ-4-ニトロフェノール】
化粧品などに使用される染毛料の成分。発色度は上記2つよりも劣りますが、刺激は少ない成分とされています。アレルギーが出る場合があるため、注意が必要です。
表面を、コーティングするのでパーマが入らなかったり、取れやすくなる場合もあるので注意が必要です。
ヘナは良い所と悪い所あるので気をつけて使ってみてくださいね
HAIRトレンザINTERNATIONAL
岩田 考司
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