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面接で「将来は独立したい。」という美容師さんへ贈る言葉

樋口祐次郎

樋口祐次郎

2018/08/13

今まで、面接をさせていただいた中で思うことを書こうかと。

僕は最初に必ず、

「将来はどんな働き方をしたいですか?」

と聞くんですが、

その中で

「独立を考えています。」

と言う方に更に聞きます。

「何で独立したいんですか?」

そうすると高確率で、

「将来、独立しないと食っていけないと思うんで・・・」

と。

いいと思います。すごく。

自分も独立した側なので、独立は大賛成です。

もしうちで働いてくれることになったら独立までしっかり支援します。

それを前提で、何点か伺うことが。

・現在の月の指名数
・単価
・新規入客数
・再来率
・年間の技術売上

もっと突っ込んで聞きたいことはあるんですがとりあえずこのくらい。

独立する予定が無い方には全部は聞かないですが、

独立しようと思ってるなら最低でも把握しておくべき数字があります。

大体この質問をすると

「・・・・・・・・。」

となるんですが、決していじめてる訳ではありません。

このくらいを把握して出店する資金が準備できたら、うちに転職せずにいまのサロンからすぐ独立したほうがいいと思うからです。

独立したら基本的にキャッシュポイントが自分しかない訳ですから、

これらの数字は損益分岐やキャッシュフローを正確に考えるために間違いなく知っておくべき数字です。

勤めてるときは、一生懸命にお客様に向かっていれば充実感も味わえるし、悩みと言っても今日は暇だった、今日は忙しかったくらいの悩みしか抱えなくてすみますが、

独立となるとそうは行きません。

15日置きぐらいに襲ってくるキャッシュフローの問題。

サロンワーク以外にやるべき、会計・経理・財務の業務。

それに伴う、精神的・肉体的なストレスとの闘い!!爆

実際は、独立してしまえばやるしかないので数字なんか把握しなくてもどうにかなっちゃうものなのですが、

僕が数字の把握が大切だと思う理由は、

気持ちの余裕を作るため

独立がスタートするのと同時に起こる”お金”への不安。

その不安から、休みなく働き、夜遅くまで仕事をする・・・。

自由を求めて独立したはずが、いつの間にかお金にも時間にも苦しめられる。

ということも少なくないのでは?

正しく数字を把握することで、ちゃんと時間を決めて働き、自分の時間や家族との時間も作り、しっかり食べて、しっかり休む。

身体を大切にしながら長く楽しく働きたいですね。

最後に。

昔からよく言われる、

”美容師は独立しないと食っていけない”
”手に職だから独立してなんぼ”

今はそういう時代ではないです。

周りの大人の声に感化されず、自分で正しく選択をしてほしいなと思います。

今の職場で本当にやりきったのか?

転職したいと思ったら一度自分を見つめなおすのも大事。

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