スズキユタカ
2017/10/13
仙台のキラーナという美容室で美容師をしております。スズキユタカです。
いやぁ、新色の発売、楽しみですね。楽しみすぎて夜も眠れないので発売する頃には睡眠不足で死んでるかも知れません。
さて、そんなTHROWの新色のうち、SMOKEは言うなれば特濃グレーですのでミックスした時の変化は分かりやすくなってます。
しかし、WHITEは儚い程に特淡ですので変化としては分かりにくいし、ミックス比率にもシビアさが求められます。
そんなWHITEをミックスしたカラーの仕上がりから、最適な比率を導き出しましたのでご報告に参上仕りました。
結論から申しますと、ベーシックに3:1(1がWHITE)が間違いない。というのがぼくの見解です。
例えばこちら。
こちらはA-10:ブルー:WHITEを2:1:1でミックスしてます。儚いほどの淡さとツヤやかさはまるで初恋を思わせる雰囲気を漂わせています。
こちらはMT-8:ホワイトが3:1です。
周りの空気までも染めるような風合い。
蜃気楼を見ているような、摩天楼を見ているような、もうこれはホワイトマンハッタンですね。
ちょっと素晴らしい仕上がりにテンションがおかしくなって来たので仕切り直します。
ここまではベーシックに3:1のカラーリングでしたが、今度はこちらをご覧下さい。
こちらはV-8:ブルー:WHITEを1:1:1でミックスしています。つまり、ベースのティントに対して2:1ですね。
ただし、こちらのお客様は前述の方と違いがあります。なんだと思いますか?
シンキングタイム
…
……
………
正解は「コンフォートラインの履歴がある」です。
グレイがまばらにある方なのでコンフォートラインを数回に1回使ってカラーリングされていて前回はコンフォートミックスで染めた方でしたので、アンダーが比較的残っている方でした。
こういった方には少し多めにWHITEを使うのもありかと。
さらに
こちらはA-8:スモーク:ホワイトが1:1:1。
こちらの方はブリーチまではしていませんが、ある程度アンダーを削った履歴があったので特濃スモークとのミックスという贅の極みを尽くした配合になってます。
さらに言うと
こちらのインナーカラーは既ブリーチ毛にブルー:WHITE:V-6を1:2:1、つまりティントに対しては1:1でWHITEが混ざっている配合です。
やはりホワイトのベーシックな使い方は3:1が基本としてアンダーの状態と目指す色によっては2:1~1:1もアリ。
ただし、きちんと見極めないと(オレンジみが残ってる場合など)アンダーを抑えきれない場合が出てくるので注意が必要です。
以上、現場からお伝えしました。
KiRANA SENDAI
スズキユタカ