増山 亮吾
2017/09/22
兵庫県小野市 マテリカヘアーの増山です。
当店は結構ダブルカラーの比率が多いサロンです。
一度で染めるのもキレイなのですが
赤みの強い方や根元がかなり伸びている方、
彩度を強くした色がご希望の方や
明るめで彩度が高いヘアカラーの場合は1度染めでは希望の仕上がりから程遠い場合もありますので、
そういった場合は2度染め(ダブルカラー)で染めるのをオススメしております。
さて今回は
ダブルカラーで作るモノトーン系グレイッシュカラーです。
モノトーンのような仕上がりにするならば下地の髪の色は脱色して髪本来の色であるメラニン色素を取り除かなければなりません。
メラニン色素を取り除いておけば、
続けて載せるヘアカラーはキレイなモノトーンになります。
ちなみに今日はブリーチを使います。
今日の仕上がりは明るめのグラデーションを目指します。
結構脱色されましたが、
ややオレンジ色が残っています。
このオレンジ色や黄色味こそがメラニン色素なんですよ。
人によって黄色味がでたり、赤味がでたりと髪質によってまちまちです。
美容師さん向けの話になるのですが
モノトーン系で柔らかさを出そうとするのは彩度を下げるのと、コントラストを下げるというような薬剤の調整が必要です。
髪色にオレンジ味が残っていると、
色彩で調整してオレンジ味を消しますが、それと共に彩度を下げるのとコントラストを下げるのが必要です。
僕の配合は今回のケースだと
・オレンジ味を消すためにアッシュ
・彩度を下げるのに濃いめのモノトーン
・コントラストを下げるのに薄めのモノトーンかクリアを投入
と言ったカンジにヘアカラーのレシピを考えます。
グラデーションカラーの場合は境目のぼかしが重要です。
僕の技術では、
まずカラー施術前にどの辺りからグラデーションでの色の移り変わりを作るか、というのを決めます。
そしてブリーチ塗布の際にその位置よりもややオーバーラップさせます。もちろん塗布量やハケの使い方などの技術面でも境目をうまくコントロールします。
そしてオンカラーでは、根元~中間部用のロートーン、中間~毛先用のハイトーンと、2種類のカップのカラー薬剤を用意します。
場合によっては3種類になる時もあります。
境目はロートーンの薬剤をややオーバーラップします。
そうして中間の境目を上手く馴染ませて染めていきます。
境目が無いグラデーションカラーの完成です。
ブリーチ後の髪はパサついたりゴワッとした質感になりやすいですね。
お風呂などでトリートメントをすると、濡れた髪ではツルッとした手触りですが
ドライヤーで乾かすとバサバサ……
原因は【油分の不足】です。
油分が足りなくて髪が乾ききってしまうのでバサバサになります。
その場合は油分をしっかり足すと大丈夫。
ドライヤーする前にしっかりオイルを髪に浸透させると、
髪に油分が補給されます。
乾かしている途中でもオイルを足してあげると良いですね。
結構念入りに付けましょう。乾かすとベタベタな感じにはなりませんよ(^^)
そうすると乾かした時の質感がかなり良くなりますので、セットもしやすくなります。
モノトーンのグラデーションカラーは柔らかい色の質感を楽しむ事ができます。
柔らかい色ならばゴワッとした仕上がりよりも、
オイルでツヤっとさせてふんわりまとまりがある髪を目指していきましょう。
ぜひご参考になさってくださいね。
マテリカヘアーデザイン
増山 亮吾