スズキユタカ
2017/07/22
仙台のキラーナという美容室で美容師をしております。スズキユタカです。
日本全国津々浦々、多くのサロンさんで猛威を奮っているTHROWな訳ですがTHROWも化学反応を利用したカラー剤ですので通常起こりうる化学反応の範疇で真価を発揮するわけです。
言い換えれば適切な髪の状態でないとキレイなカラーには仕上がりにくいということです。
しかし、何がカラーの染まりに影響するかは分かりにくいところ。
この記事では前もって美容師に伝えておくべきことをアドバイスしていこうと思います。
これはもうだいぶ認知されている気がしますがいわゆる「黒染め」は次のカラーに大きく影響します。
ここで気をつけたいのは「前回は黒染めじゃないからいいや」という案件です。
そもそも「黒染め」という言葉自体が曖昧で、美容室には「黒染め」という薬剤はありません。暗く出来るカラー剤を使って黒に近く染めているのがいわゆる「黒染め」です。
このカラー剤の染料が邪魔をするわけなんですが、大抵の場合しっかり黒染めした場合はその後の1度のカラーではほぼほぼ黒染めの染料が残っています。
ですので、関係ないかな?と思っていても1年くらいの間に黒染めをしている場合は美容師さんに伝えておく方が安心です。
意外と見落としがちなのは縮毛矯正をかけている場合ですね。特にある程度定期的にされている場合。カラー剤は髪の中の水分に乗って浸透していくのですが、縮毛矯正をかけていればいるほどこのカラー剤の通り道が変形してしまっている(もしくは無くなっている)ことがあります。
こうなると狙った明るさや色になりにくい事が出てきます。
縮毛矯正をかけている方は最後にかけたのはいつ頃で、どのくらいの頻度でかけているかを伝えておくと美容師側もそれに合わせた毛髪診断がしやすくなります。
これもご存知の方が多いと思いますが、ブリーチしている部分は圧倒的に未ブリーチ部との差が出来ます。それをカラーで埋めている場合、適切かつ繊細な薬剤選定が必要となります。
ごく稀にその差が目視では確認できない場合があるので、念のため伝えておくとそれに合わせたチョイスがしやすくなります。
こういったところに注意して、特に初めていく美容室では今までのことを伝えて頂くと美容師側もより緻密なカラーリングを出来ますのでぜひご参考に!
KiRANA SENDAI
スズキユタカ