町田聖彦
2017/07/07
日々の業務で、「前回と同じ色で。」と言われること、正直結構多いと思います。
そのお客様の言葉に対して、何も考えずに本当に同じカラー剤を選択していませんか?
一度俯瞰してみると、違う選択となることが実際は多いです。
理由としては、2つあります。
1つめは、
コンディションは常に変わっているということ。
前回の色素の残り具合・褪色の度合など、
ベースの状態はきっと前回とは同じではないはずです。
本当に同じ仕上がりを目指す場合も
細かな色味やレベルの調節が必要だったりします。
2つめは、
更にクオリティを上げて、もっとお客様に喜んでもらいたいということ。
よりキレイに仕上げるには?
より色持ちをよくするには?(時間経過の色の変化も含め)
など
いくらでも調節することは出てきます。
前置きが長くなりましたが、事例を紹介したいと思います。
2回目のご来店のお客様なのですが、
初来店の時、キレイなアッシュに仕上がり気に入っていただき
「同じで」というオーダーを頂きました。
今回、使った薬剤は前回とほぼ同じで、
こちら
ですが、
【褪色具合が、前回ほど黄色くなっていない】
【より色持ちをよく】
【彩度の微調整】
などを考え
【トーン】
【1液の配合比率】
【2液の配合比率】
【放置タイム】などは
新生部・既染部共に調節しました。
お客様も自分自身も、より満足な仕上がりとなりました。
すべてはお客様のためですが、
同時に、自分の充実度やスキルアップ
何より仕事を楽しむために
心掛けていきたいと考えています。
少しでもなにか参考になれば、幸いです。
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